RCSのメリット・デメリットとは?SMSとの違いや安全性・通信料など知っておくべき注意点

「RCS(Rich Communication Services)」という言葉を耳にする機会が増えてきたものの、「SMSやメール、LINEとの違いがよくわからない」「導入するとどんなメリット・デメリットがあるのか」といった疑問をお持ちの営業・マーケティング部門のご担当者様も多いのではないでしょうか。メールの開封率低下やSMSの表現力不足、LINEの友だち登録という高いハードルなど、既存の通知施策に課題を感じている企業にとって、RCSは新しい選択肢の一つです。

本記事では、RCSの基本を押さえたうえで、企業が導入を検討する際に気になる「メリット」と「デメリット」を整理し、SMSとの違いや安全性、通信料に関する注意点までを徹底解説します。「RCSは危ない」「いらないのでは」といった不安の声にもお答えしながら、導入すべきかどうかを判断するための材料をお届けします。

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1. RCSとは?メリット・デメリットを確認する前に基本を解説

RCS(Rich Communication Services)とは、GSMAという国際的な通信事業者団体が策定した、次世代のメッセージング規格です。電話番号を宛先に送受信する点はSMSと同じですが、電話回線ではなくインターネット回線(データ通信)を利用し、画像や動画、ボタンなどを使ったリッチな表現が可能な点が大きな特徴です。

日本国内では「+メッセージ」や「Google メッセージ」、iPhoneの標準メッセージアプリなどを通じて利用が広がっており、2025年4月にはKDDIが国内で初めてiOS標準アプリでのRCS提供を開始しました。ソフトバンクはすでに提供開始。NTTドコモは2026年8月24日から、まずはAndroid向けに 提供を開始(iPhone向けは未定)するなど、まもなく主要キャリアがすべて対応する見込みです。

メリット・デメリットを検討する前に、まずはRCSが「電話番号ベースで届く、リッチなメッセージング規格」であるという基本を押さえておきましょう。

2. RCSの主なメリット

RCSの主なメリット

RCSを導入することで、企業は従来のSMSにはなかった多くのメリットを得られます。ここでは代表的な6つのRCSメリットを紹介します。

SMSよりも多くの情報を伝えられる

SMSの文字数制限が最大660文字であるのに対し、RCSは最大2,730文字まで送信可能です。さらに画像や動画、ファイルなどを組み合わせられるため、商品の魅力やサービス内容をより詳しく、視覚的にわかりやすく伝えることができます。

ボタンやカードで行動を促しやすい

RCSでは、ユーザーのアクションを促す「ボタン」や、複数の商品を並べて表示する「カルーセル(カード)」を設置できます。クリックしてそのまま申し込みや購入ページへ誘導できるため、通知施策のCVR改善に直結しやすい機能です。

電話番号を起点に顧客へアプローチできる

LINEのような「友だち追加」が不要で、電話番号さえわかれば直接メッセージを届けられます。既存の顧客リスト(電話番号ベース)をそのまま活用できるため、新たな登録導線を用意する必要がありません。

既読確認などにより配信状況を把握しやすい

SMSでは確認できなかった既読状況を、RCSでは把握できます。開封率やクリック率を分析できるため、配信施策の効果測定や改善につなげやすくなります。

SMSと組み合わせて使える

RCS非対応の端末には自動的にSMSへ切り替えて送信する「フォールバック機能」を備えたサービスが多く、RCSとSMSを組み合わせることで、対応端末を問わず幅広いユーザーへ確実にメッセージを届けられます。

3. RCSの主なデメリット

多くのメリットがある一方で、RCSにはいくつかのデメリットや注意点も存在します。導入前に把握しておきましょう。

すべてのユーザーが同じ環境で利用できるとは限らない

RCSを利用するには、受信者の端末がRCSに対応し、かつRCS機能が有効になっている必要があります。対応が進んでいるとはいえ、現時点ではすべてのユーザーが同じ環境でRCSを受信できるわけではありません。

利用できる機能に差が生じる場合がある

利用するアプリ(Google メッセージ、+メッセージ、iPhone標準メッセージなど)やキャリアによって、対応している機能やボタン・カルーセルの表示のされ方に差が生じる場合があります。

データ通信が必要になる

RCSはインターネット回線(データ通信)を利用するため、Wi-Fiやモバイルデータ通信への接続が前提となります。電波状況やデータ通信量の消費を意識する必要がある点は、電話回線を使うSMSとの違いです。具体的な料金の目安は、後述の「RCSは通信料がかかる?」で解説します。

法人配信では配信費用や運用工数が発生する

個人間のやり取りは基本無料ですが、企業が顧客へ配信する場合は、配信ベンダーとの契約や送信通数に応じた費用が発生します。また、リッチなメッセージを作成・運用するための工数も必要です。

SMSよりもクリエイティブ制作の負担が増える

画像やボタン、カルーセルを活用したリッチな表現ができる分、テキストのみのSMSと比べてクリエイティブの企画・制作にかかる工数や体制が必要になります。

RCSだけでは全ユーザーをカバーできない場合がある

RCS非対応端末にはSMSへのフォールバックが行われますが、その場合はRCSならではのリッチな表現は利用できません。全ユーザーに同じ体験を届けたい場合は、この点を考慮した設計が必要です。

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4. RCSとSMSのメリット・デメリットを比較

項目SMSRCS
送信内容テキストのみテキスト+画像・動画・ボタンなど
文字数制限最大660文字最大2,730文字
既読確認不可
公式アカウント表示不可
(電話番号など)

(企業ロゴ・認証マーク)
通信の仕組み電話回線データ通信
(インターネット回線)
利用条件電話番号のみ受信端末のRCS対応・機能有効化が必要

このように、RCSはSMSの「確実に届く」という強みを引き継ぎながら、表現力や分析機能を大きく強化した規格といえます。一方で、通信環境や受信端末の対応状況に左右される点はデメリットとして押さえておく必要があります。

5. RCSの安全性は?危ないといわれる理由

「RCSは危ない」「安全性が心配」という声を耳にすることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

RCSの通信は暗号化されている?

RCSの通信は、利用するアプリやキャリアによって暗号化の方式が異なります。個人間のチャット(+メッセージやGoogle メッセージなど)ではエンドツーエンド暗号化に対応しているケースが多く、第三者による盗聴リスクは低く抑えられています。

RCSだから必ず安全とは限らない

一方で、RCSという規格自体が万能のセキュリティ対策というわけではありません。フィッシング詐欺(スミッシング)などの手口は、RCSであっても偽の公式アカウントを装う形で行われる可能性があります。総務省が公表した「不適正利用対策に関するワーキンググループ報告書」では、RCSがスミッシング対策として有効であることが認定されていますが、利用者側の注意も引き続き必要です。

※ 出典:総務省「不適正利用対策に関するワーキンググループ報告書」

企業アカウントの認証表示を確認する

企業がRCSで公式アカウントを開設する際は、通信キャリアによる厳格な審査を通過する必要があり、認証済みの企業には企業ロゴや認証マークが表示されます。メッセージを受け取った際は、この認証表示を確認することで、なりすましのリスクを見分けやすくなります。

6. RCSは通信料がかかる?

個人がRCSメッセージを日常的に利用する場合、送受信自体に1通ごとの通信料はかからず、データ通信量を消費する形で実質無料で利用できます。ただし、相手がRCS非対応でSMSにフォールバックした場合は、電話回線経由のSMS送信料(1通あたり数円程度)が発生することがあります。企業が配信する場合は、送信通数に応じた従量課金が一般的です。

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7. RCSがいらない・必要ないと感じるケース

すべての企業にRCSが必要というわけではありません。たとえば、配信対象の顧客層に電話番号を保有していないユーザーが多い場合や、すでにLINEなど別のチャネルで高いエンゲージメントを獲得できている場合は、優先度が下がることもあります。また、配信数が少なく、既存のメールや電話対応で十分にカバーできている場合も、無理に導入する必要はないでしょう。

8. RCSを利用しない・無効にすることはできる?

個人利用の場合、スマートフォンの設定画面からRCS機能(チャット機能)をオフにすることで、いつでも利用を停止できます。無効化した場合は、通常のSMS/MMSとしてメッセージが送受信されるようになります。企業がRCS配信サービスを契約している場合も、多くはプランの解約や契約変更によって配信を停止できます。

9. 企業がRCSを導入するメリット

個々のメリットを踏まえると、RCSの強みは単なる機能の違いにとどまりません。企業ロゴや認証マークによる信頼感、ボタンやカルーセルによる行動導線までを一つのチャネルで完結できる点が大きな特長です。既存の顧客リスト(電話番号)をそのまま活用でき、新たな登録導線や専用アプリの開発も不要なため、比較的短期間で導入できる点も、企業にとって見逃せないメリットといえるでしょう。

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10. RCSのマーケティングでの活用方法

RCSは、予約リマインドや重要書類の提出依頼といった確実に届けたい通知から、クーポン配布やキャンペーン告知などのプロモーションまで、幅広い場面で活用されています。カルーセルやボタンを使って商品を訴求し、そのままチャット内で申し込みを完結させることで、通知施策全体のCVR改善につなげることが可能です。

11. RCS導入前に確認すべきチェックポイント

RCSの導入を検討する際は、以下のポイントをあらかじめ確認しておきましょう。

  • 配信対象の顧客がどの程度RCS対応端末を保有しているか
  • SMSへのフォールバック機能が備わっているか
  • 既読・クリックなどの効果測定ができるか
  • 運用サポート体制が整っているか
  • 費用体系(初期費用・月額費用・従量課金)が自社の配信規模に合っているか

12. RCSの導入をご検討なら「絶対リーチ!RCS」

規模・業種を問わず多数の導入実績

AI CROSS株式会社が提供する「絶対リーチ!RCS」は、規模・業種を問わず9,000社以上の導入実績を持つ統合型プラットフォームです。画像やカルーセルを用いたリッチコンテンツの配信機能に加え、RCS非対応端末へは自動でSMSを送信する「フォールバック機能」を標準搭載しており、RCSのデメリットを補いながら幅広いユーザーへ確実にメッセージを届けられます。

充実のサポート体制で、効果最大化と業務効率化を実現

また、専任スタッフによるキックオフから効果検証・改善支援までの伴走サポートや、ご契約者様限定の専用ポータルサイトも用意されており、初めてRCSを導入する企業でも安心して運用を始められます。

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13. まとめ:RCSのメリット・デメリットを理解して導入を判断しよう

RCSは、SMSの「確実に届く」という強みに、画像・動画・ボタンなどのリッチな表現力を加えた次世代のメッセージング規格です。既存の通知施策に伸び悩みを感じている企業にとって有力な選択肢となる一方で、対応端末や通信環境に左右される点、配信費用や運用工数が発生する点はデメリットとして理解しておく必要があります。

メリット・デメリットの両面を正しく理解したうえで、自社の顧客層や配信目的に合っているかを見極めることが、RCS導入を成功させる第一歩です。導入を検討される際は、9,000社以上の実績と手厚いサポート体制を持つ「絶対リーチ!RCS」へぜひご相談ください。

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著者情報

AI CROSS株式会社 絶対リーチ!SMS編集部

国内最大級のSMS配信サービスを提供しています。SMSに関する情報や顧客コミュニケーションの成功メソッドを発信しています。

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