DM(ダイレクトメール)の発送時に知っておくと役に立つ知識【まとめ】
販売やマーケティング部門に所属していれば、DM(ダイレクトメール)の発送を業務として頼まれることもあるでしょう。
しかし、実際にやってみると、DM(ダイレクトメール)発送作業には思いのほか労力がかかるもの。
本記事ではDM(ダイレクトメール)発送時に力となってくれる「DM発送代行企業」によるサービス例をご紹介します。
また、DM(ダイレクトメール)発送から移行する企業が増えてきているSMS送信サービスについても、DMとの違いを取り上げて解説します。
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【DM(ダイレクトメール)の発送時に必要な作業とは】
●DM発送の主な作業の流れ
・①送付先リストの作成
送付するDM(ダイレクトメール)の送り先を選定して、宛名ラベル印刷用情報として用意します。
- 顧客としてどのような層をターゲットとするのか?
- 何通送付するか?
- 見込む効果(WEBアクセスや引合いの連絡件数、受注見込み件数、売上金額)の設定
を想定して、送付先のペルソナ(DMを見て購買行動を起こしてくれそうな顧客像)を詳細に固めてから、リストを準備しましょう。
また、個人情報漏洩は企業としてご法度。
近年は、大企業で個人情報が流出した時にニュースやネットで不祥事として大きく取り上げられます。
個人情報の取り扱いと管理には細心の注意を払う必要があります。
・②送付するコンテンツの作成
DM(ダイレクトメール)でもっとも重要なコンテンツの企画を行ないます。
前掲のペルソナ設定が固まっている前提で、その見込み顧客が興味を持ってくれるコンテンツの企画が成否を分けると言っても過言ではありません。
・③送付コンテンツの印刷
企画したコンテンツの印刷作業です。
いまはどこの企業にも、カラープリンターがあるでしょう。
しかし、専門印刷業者で仕上げられる印刷物は、自社内の製作物よりも見栄えが良く鮮明です。
「高級感」や、しっかりとお金をかけて宣伝していること自体が企業のイメージアップに繋がります。
予算が多少かさんでも、見栄えを重視して予算を確保することは無駄にはならないでしょう。
・④宛先の印刷
宛名、コンテンツの企画と印刷が終われば、宛名ラベルの用意を行ないます。
枚数が多い場合などは膨大な時間がかかることも想定されます。
想定数の宛名印刷にどの程度時間がかかるのか、シミュレーションしておくと良いでしょう。
・⑤封入と発送作業
コンテンツと宛名ラベルの印刷が終われば、後は送付用封筒に封入し、宛名を貼り付けて発送準備完了となります。
まとめて発送する場合はあらかじめ取引のある運送会社に相談して、発送日や数量を認識してもらっておけば円滑に進みます。
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【DM(ダイレクトメール)発送代行業者を知る】
●DM(ダイレクトメール)発送代行サービスのメリット
・専門業務に集中できる
大きなメリットとして、従業員が「自社社員だからこそ対応できる業務」、つまり自分の得意な業務に集中できます。
その領域のプロに任せることで、DM(ダイレクトメール)送付に関しては素人同然の自社スタッフが行なうより生産性も高まります。
自社のノウハウ外の事は代行業者を活用する事で無駄を省き、効率を高めて「筋肉質な組織」を目指しましょう。
●サービスのコツを知ることができる
・一括で作業を請負うコンサルティングを行なう業者から学ぶ
DM(ダイレクトメール)発送代行業者は多数の企業から依頼を受けてDM(ダイレクトメール)作成代行を行っています。
代行業者にもよりますが印刷物の製作を受託するだけではなく、全行程をコンサルティングしたり、すべてを請け負ってくれるところも少なくありません。
具体的には、
- 印刷デザインの企画
- 印刷文面の企画製作
- 1通あたりの情報量を増やしたい時に、特殊な紙を使って倍近い情報を提供する手法の提供
などをコンサルティングしたり、代行してくれます。
DM(ダイレクトメール)発送作業の中でも、自社の得意/不得意領域があることが想像されます。
不得手だったり、未経験の人がそこに時間をかけるのは、企業のトータルコストを考慮すると得策とは言えません。
苦手領域をアウトソーシングをすることで作業負担を削減できます。
また、多数の経験を持つ代行業者に手本を見せてもらうことで、今後の作業に関して有益な知識やノウハウを、間接的に吸収できる点も大きなメリットと言えます。
いずれは自社だけで大半の工程を創り上げられるようになることも期待できるでしょう。
【DM(ダイレクトメール)発送代行業者の選択時に注意すべきポイント2点】
●コストに関してはある程度のバラつきがある
・得意とする発送規模による違い
DM(ダイレクトメール)発送代行業者は大きく分けて2つのタイプがあります。
-大量発送によるコスト安を売りにする業者
大量発送を得意とする業者は「薄利多売」の原則により利益を得ます。
コンサル領域を持つ業者もありますが、本業である印刷会社としての機能で経営しています。
発送に関する作業で、1通あたりの発送料金が安くなるのが特長です。
-小ロットでも代行を受けることで少量多品種にフットワークを持つ業者
大量発送の場合より、1通当たりのコストは多少割高になります。
しかし、小・中規模のDM(ダイレクトメール)発送企画をこまめに継続して実現したい企業にとって、フットワーク良く動いてもらえる業者として重宝されています。
・代行業者ごとに配送を委託する会社が異なる
DM(ダイレクトメール)の発送は、複数の運送会社が請け負っています。
小口の配送しか使わない一般会社員はあまり気に留めないかもしれませんが、DM(ダイレクトメール)発送代行業者となると、コストダウンの最も重要な箇所となります。
例えば、「DM代行A社は〇〇運送と独占契約」、「DM代行B社は✖✖通運と△△便を納期次第で使い分けている」等々、コストを下げられる余地があります。
運送会社によるサービスの違いも、最終的にサービスを契約する際に影響を及ぼします。
自分達の求める条件を満たしているか、しっかりと見ておきましょう。
●個人情報管理体制がしっかりしているDM(ダイレクトメール)代行業者を選ぼう
・ISMS認証取得の有無
もうひとつ重要なのが、DM(ダイレクトメール)発送代行業者の個人情報取り扱いに対する意識の確認です。
自社だけが個人情報管理に気を付けても、DM(ダイレクトメール)発送代行業者に情報管理の穴があれば意味はありません。
その目安として、第三者認証機関によるISMS認証審査に合格している企業を選ぶことが重要なポイントになります。
DM(ダイレクトメール)発送代行を委託しただけであっても、個人情報がずさんな管理によって漏洩してしまった場合、非難の的にさらされてしまいます。
自社のリスクマネジメントとして、個人情報管理に意識の高い代行業者を選ぶべきと言えます。
【DM(ダイレクトメール)発送から新たなトレンドとして注目される「SMS送信サービス」】
●DM(ダイレクトメール)以外の発信手段としてSMS送信サービスが隆盛
・1通数円~の低料金が評判
SMS(ショートメッセージ)はスマホやガラケーに搭載されている携帯電話会社のメッセージ送受信サービスです。
受信者は料金0円で、送信者側が送信費用を負担します。
コストはリーズナブルで、送信文字数を全角70文字以内にすれば1通数円で送信できます。
・SMS内の情報量は限定的だが、WEBサイトへの誘導で新しい宣伝(動画や対話型PR)が可能
DM(ダイレクトメール)もWEBサイトへの誘導なども可能になります。
しかし、紙媒体であるため、QRコードをスキャンする必要があったりと、少しだけアクセスが煩雑になります。
SMS送信サービスはダイレクトに即座にWEBサイトへ誘導できる点が優れています。
・特定層だけに限定情報を発信する、ピンポイントマーケティング活動が可能
既存顧客やSMS送信サービスを使ったコミュニケーションは、そのまま履歴としてデータ化も可能。
つまり、顧客の嗜好や詳細情報が増えていくのです。
SMS送信サービスを使うことで、より対象を分析してピンポイントな情報発信が可能になります。
・お客様の転居や結婚など、住所や名前が変わる場合でも変更作業なしに必ず届く
これは非常に大きなメリットとなります。
DM(ダイレクトメール)は転居や戸籍情報の変更により、宛先不明で届かないケースが生じます。
モバイルナンバーポータビリティ制度により、近年では機種変更や携帯電話の契約変更時に電話番号を変更する方が激減しています。
つまり、電話番号でメッセージを送るSMS送信サービスは「届かない」というリスクを大きく削減してくれるツールなのです。
●SMS送信サービス業者によってDM(ダイレクトメール)発送同様にアウトソーシングが可能
DM(ダイレクトメール)発送代行業者と同様、ノウハウを持つSMS送信サービス業者をうまく活用する事で、円滑な立ち上げが可能になります。
最終的には、自社内にSMS送信サービスに明るいスタッフを育てることで、自社の専門ノウハウを持つ人材育成も可能となります。
現在、まだDM(ダイレクトメール)発送だけをPRの柱として使っているならば、SMS送信サービスも宣伝手段としてご検討してみてはいかがでしょうか。
【DM(ダイレクトメール)発送代行業者とSMS送信サービス業者の併用により、スリムで筋肉質な組織を目指そう】
DM(ダイレクトメール)発送代行業者について紹介をしてきました。
一般的なDM(ダイレクトメール)発送代行業者は、指示を受けてアウトソーシングするのが基本。
業者によっては、印刷デザインの企画や専門的なコンサル業務を行なう企業も存在します。
しかし、DXやIoTの時代を迎え、宣伝ツールの主流派DM(ダイレクトメール)が宣伝ツールから変化しつつあります。
中でも、SMS送信サービス業者はSMS(ショートメッセージ)マーケティングにより隆盛してきています。
DM(ダイレクトメール)との相違点は、1通あたりの発送コストがとても安価である点、転居などで居場所が分からなくても電話番号さえ分かっていればSMSを送ることが出来る点などの特長があります。
DM(ダイレクトメール)とSMS送信サービス双方にメリット・デメリットが存在しますが、両者を使い分けることで全体的に補完できるでしょう。
ぜひ両サービスの概要を知って、自社にとって効率の良い利用方法を検討してみてはいかがでしょうか。