「ショートメッセージ(SMS)とはそもそも何か?」「ビジネスに活用すると有効らしいが本当?」といった疑問を抱いていませんか?
ショートメッセージは、メールマガジンやDMとは違った特徴があり、顧客に情報を見てもらえる確率が高いといったメリットがあります。集客や売上アップに効果のある手段なので、積極的に導入を検討すべきでしょう。
今回はショートメッセージの基本からメリット・デメリット、活用事例などを解説していきます。
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【SMS(ショートメッセージサービス)とは?】
SMS(ショートメッセージサービス)とは、携帯電話番号を宛先にしてテキストメッセージを送受信できるサービスです。最大670文字のショートメッセージを携帯電話番号宛てに送信することができます。
●Cメール、ショートメールとの違い
SMSの機能は各携帯キャリアで名称が異なることがあります。auでは「Cメール」、ドコモでは「ショートメール」のように名称が違いますが、いずれもSMSのことを意味します。
●メールとの違い
SMSがメールと違う点は宛先と送信料金の2つです。メールはメールアドレス宛てですが、SMSは、携帯電話番号宛てにダイレクトにメッセージを送信できます。
メールの送信には料金が発生しませんが、SMSは送信に携帯キャリアの回線を使用するため、文字数に応じて一定の料金が発生します。
そんなSMSは、DMなどよりも顧客に読まれる確率が高いといった特徴からビジネスに活用すると効果的です。SMSの特徴をメリット・デメリットから理解し、有効な活用方法を検討しましょう。
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【SMSの特徴:ビジネスユースでのメリット3つ】
●到達率の高さ
到達率とは、メールやDMが実際に顧客の元に届いた割合です。SMSはメールやDMと比べて、圧倒的に高い到着率を誇ります。
電話番号を宛先とするSMSでは、メールアドレスや住所のように頻繁に電話番号が変更されることがなく、確実にメッセージが届くからです。
●開封率の高さ
開封率とは、届いたメールマガジンやショートメッセージが顧客に開封された割合です。NTTコムの調査報告によるとメールの開封率が約10%だったのに対し、ショートメッセージは90%以上というデータがあります。
開封率が高い主な理由としては、信頼性の高さと目立ちやすさがあげられます。
基本的に、ショートメッセージの送信者は自分が電話番号を教えた相手であるため、大量のSPAMメールのような不特定多数からメッセージが送られるメールよりも信頼性が高く、開封されやすくなります。
さらに、SMSは勝手に迷惑メールに振り分けられることなく、通知や受信箱がシンプルに目立ちやすいため、開封率が高くなります。到達率と開封率の両方が高いというメリットは、顧客にリーチしたいときに活用できる手段です。
●セキュリティ性に優れる
セキュリティ性に優れているのもショートメッセージのメリットの1つです。電話番号は固有の番号であり、不特定多数で使い回すといったことができません。
だからこそ、ショートメッセージは本人確認の2段階認証などにも活用されています。企業と顧客のやりとりを安心して行える手段と言えます。
【SMSの注意点:ビジネスユースでのデメリット3つ】
高い到達率や開封率といったメリットがあるショートメッセージですが、以下の3つのようなデメリットもあります。
●送信に料金がかかる
無料の場合もありますが、基本的にショートメッセージは送信文字数に応じて料金がかかります。具体的には1回あたり3~33円で、NTT DOCOMOの料金表を紹介すると以下のとおりです。
送信文字数 | 1回あたりの料金(税込) |
1~70文字(半角英数字のみの場合1~160文字) | 3円 |
71~134文字(半角英数字のみの場合161~306文字) | 6円 |
135~201文字(半角英数字のみの場合307~459文字) | 9円 |
202~268文字(半角英数字のみの場合460~612文字) | 13円 |
269~335文字(半角英数字のみの場合613~765文字) | 16円 |
336~402文字(半角英数字のみの場合766~918文字) | 19円 |
403~469文字(半角英数字のみの場合919~1071文字) | 23円 |
537~603文字(半角英数字のみの場合1225~1377文字) | 26円 |
537~603文字(半角英数字のみの場合1225~1377文字) | 29円 |
604~670文字(半角英数字のみの場合1378~1530文字) | 33円 |
なお、受信は無料のため顧客に費用は発生しません。
●自由度が低い
ショートメッセージは基本的に、画像や動画を送れません。したがって、画像を多用するメールマガジンのような使い方はできないと理解しておく必要があります。
また、最大670字と文字制限があるので、記載する内容を十分に考える必要があります。短縮URLなどを活用して、WebページやPR動画などにリンクしてもらう工夫が必要になります。
●広告を送るなら関係法規に留意する必要がある
ショートメッセージを広告宣伝に活用する場合は、関係法規を理解しておく必要があります。
具体的には、特定電子メール法に基づいた事前の同意が必要であり、個人情報保護法や特商法、景表法などを遵守しなければいけません。
もっとも、これはショートメッセージに限らずメールなどにも当てはまることなので、すでにメールマガジンなどを活用しているなら十分対応できます。
【ビジネスでのSMS活用用途】
到達率・開封率に優れつつセキュリティ性にも優れるショートメッセージ(SMS)は広く応用できますが、活用例としては以下3つが代表的です。
- セールやキャンペーンの通知
- リマインダー
- SMS認証
各活用例を詳しく解説していきます。
●セールやキャンペーンの通知
メールマガジンやDMのように、セールやキャンペーンを通知するのはショートメッセージの代表的な使い方です。キャンペーン用のWebページを用意し、ショートメッセージ内にURLを記載しておけば、高い到達率と開封率から集客に大きく貢献してくれるでしょう。
多くの場合、顧客はスマートフォンでショートメッセージを見るため、QRコードを読みこむ手間があるDMよりもキャンペーンや販売ページを見る確率が高いと考えられます。また、顧客とのコミュニケーションにうつることも可能なので、問い合わせ対応やデモアポなどにもつなげられる可能性もあります。
●リマインダー
ショートメッセージを利用して、顧客にサービス利用の予約や来店予定をリマインドしたり、社内では会社の面接、支払の請求や督促などのリマインダーとして使用したりできます。
SMSは通知をポップアップ表示するため、見逃す確率の低い連絡手段です。また、到達率と開封率の高さから、予約忘れや無断キャンセルを防止でき、機会損失を防ぐことにもつながります。
●SMS認証
SMS認証とは、電話番号を使用して本人確認をする方法。おもに会員登録やログイン時の2段階認証に使用されます。登録した電話番号宛てにショートメッセージで認証コードを送信し、入力してもらうことで確認します。
金融機関の本人確認やセキュリティ強化にも活用されています。SMSを活用した事例をさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
SMS配信サービスでできることを活用事例をとともに解説。メールとの違いも説明します。
【ビジネスへのSMS活用は「SMS配信サービス」が必須】
企業がSMSを活用する際はSMS配信サービスを利用する必要があります。利用しない場合、一人ひとりのユーザーに1通ずつ手作業で送信することになり、料金も送信1件ごとにかかってしまうため、効率的ではありません。
SMS配信サービスには個別配信や一斉配信の機能があるため、一度で多くの顧客にメッセージを送信することができます。また、基幹システムとSMS配信サービスをAPI連携することで、開発・運用コストを抑えることもできます。
このようなことから、利用目的に応じたサービスを選択することで、コストを削減しながら効率よく効果が得られます。
【ビジネスにSMSを有効活用しよう】
SMSは到達率と開封率が高く、セキュリティ性に優れながらも身近な手段です。集客や売上がアップする可能性が高いので、積極的に導入を検討してみましょう。
なお、ショートメッセージを本格的にビジネスに使う場合は、SMS配信サービスの利用が必須。使用目的に応じたサービスを選択し、効率よくビジネスに活用しましょう。
SMSを有効活用したい方は、弊社への相談もぜひご検討ください。