SMSのプロトコルは、メッセージのやり取りに重要な役割を果たしています。
使われるプロトコルは、日ごろよく使っているインターネットのものとは異なることが特徴。
プロトコルの種類や特徴を詳しく確認し、SMSへの理解を深めましょう。

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【SMSには専用のプロトコルがある】

インターネットを介して提供される他のサービスと同様に、SMSにも専用のプロトコルがあります。
まずはプロトコルについて、くわしく確認していきましょう。

●プロトコルは円滑な通信に欠かせない

プロトコルは情報をやり取りする際の約束事を定めた、円滑な通信に欠かせない規格です。
インターネットを介した通信では、相手が使う端末やシステムをあらかじめ指定しておくことができません。
このため、情報のやり取りを行なう際には、事前にルールを定めておく必要があります。

プロトコルでは、ネットワークに接続する端末やシステム間で情報をやり取りする際のルールが定められています。
以下はその一例です。

  • どのような手順でどのようなデータを送るか
  • エラーが発生した場合の手順

これにより相手が使う端末やシステムの種類などを気にせず、情報のやり取りを行なえるわけです。

プロトコルは、言うなればインターネットにおける「言語」の役割を果たしています。
同じようなシステムでもプロトコルが異なると通信できず、情報をやり取りできないことに注意が必要です。

●SMSで使われる3つのプロトコルを紹介!

SMSで使われるプロトコルは、3種類に分かれます。
それぞれどのような使われ方をしているか、順に確認していきましょう。

 ・その1:SMPP

SMPP(Short Message peer to peer、ショートメッセージピアツーピア)は、SMSで広く使われているプロトコルです。
主に以下の2つのサーバー間で、SMSを転送する目的で使われます。

  • SMSC(ショートメッセージサービスセンターのこと。送信されたSMSを保存するサーバーを指す)
  • ESME(メールの新着通知や留守番電話システムなど、SMSを利用する外部システム)

SMPPの活用により、SMSをスムーズに転送できることは大きなメリットといえるでしょう。

多くのシステムは、バージョン3.4をサポートしています。
1999年の時点ですでに使われているバージョンであることは、特徴のひとつです。

 ・その2:UCP

UCP(ユニバーサルコンピュータプロトコル)は、SMSで使われているプロトコルのひとつ。
1980年代から使われており、一部のシステムで対応しています。

160字までの送信に対応可能。
また、SMSだけでなく、さまざまなメッセージの種類に対応していることも特徴に挙げられます。

 ・その3:CIMD2

SMS用のプロトコルには、CIMD2も挙げられます。
CIMD2はNokia製のSMSCで使われており、1999年の時点で使われているプロトコルです。
メッセージの送受信をはじめとした、他システムとの連携などで利用可能です。

もし貴社のシステムにNokia製のものがある場合は、CIMD2が使われている可能性があることを認識しておきましょう。

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【SMS用のプロトコルには2つの特徴がある】

SMSで使われるプロトコルには、2つの特徴があります。
どのような場面で使われるか、解説していきます。

●SMS送信企業とSMSC(ショートメッセージサービスセンター)との送受信に使われる

SMSのプロトコルは、SMSの送受信に欠かせません。
日ごろ当たり前のようにメッセージを確認できるのも、プロトコルあってのものです。

加えて、SMS送信企業とSMSCとの送受信にも使われます。
プロトコルがなければ、せっかく作ったメッセージも送信できず、メッセージを受け取ることもできません。
このようにプロトコルは、SMSの送受信になくてはならない役割を果たしています。

●他のサーバーとのやり取りにも使われる

SMS用のプロトコルは、以下のやり取りにも使われます。

  • SMSを使う外部システムとの連携
  • SMSC間でのメッセージ交換

SMSでやり取りされるデータの活用やデータ連携にも、プロトコルは欠かせません。
目立たない存在ですが、IT化された社会を支えるうえで重要な役割を果たしていることも特徴に挙げられます。

【SMSの送受信でプロトコルを意識する2つのケース】

スマートフォンでSMSを送受信する場合、利用者はプロトコルを意識する必要がありません。
一方、商用サービスでSMSを送受信する場合は、プロトコルの意識が必要なケースがあります。
ここでは2つのケースを取り上げ、解説していきます。

●SMSが絡む独自システムを開発する

SMSが絡む独自システムを開発する場合は、以下の検討が必須です。

  • メッセージをどのように他システムから取得するか
  • メッセージをどのように他システムに送信するか

対応するプロトコルが取得元や送信先のシステムと異なる場合、データのやり取りはできません。
システムの仕様を決める段階で、どのプロトコルを使って通信するか決めておく必要があります。

●ショートメッセージサービスセンターとの送受信を行なう

もう1つのケースは、SMSC(ショートメッセージサービスセンター)との送受信を行なうケースです。
これは独自システムを開発しない場合でも該当するため、注意が必要です。
活用にあたっては、どのプロトコルを使ってやり取りするか意識しなければなりません。

なぜなら、プロトコルが合っていないと、せっかく送信しても相手側のシステムで認識できないからです。
導入の段階で、あらかじめSMSCが使うプロトコルを把握しておくことが求められます。

【プロトコルを意識したSMSの運用は専門企業への相談が確実】

プロトコルを意識したSMSの運用を行なう場合は、通信に詳しいエンジニアが欠かせません。
社内にITエンジニアがいる場合は、可能な場合もあるでしょう。
しかし、社内に誰も詳しい方がいない場合、適切な対処は難しいかもしれません。
この場合はIT企業などへ相談し、適切な対応を依頼するとよい結果を得られます。

また「絶対リーチ!SMS」を運営するAI CROSSなど、SMS配信サービスを提供する企業への相談もおすすめです。
お困りの際には、早めに相談するとよいでしょう。

【プロトコルの基本的な内容を確認しSMSを有効活用しよう】

SMSではいくつかのプロトコルが使われており、メッセージのやり取りに重要な役割を果たしています。
SMSの送信やシステムを企画する際は、プロトコルの特徴などを知ることで安心してメッセージを送ることが可能。
専門的で難しい面もあるため、ITエンジニアなど専門家への相談をおすすめします。

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