SMS認証のセキュリティ対策に違いはある? 導入するメリットやポイント、活用事例を徹底解説!
近年、アカウントセキュリティに対する対策は多くの企業で喫緊の課題として挙げられています。
そこで注目を浴びているのが、スマートフォンや携帯電話の電話番号を使って本人認証を行うSMS認証です。
しかし、実際にSMS認証のあるなしでセキュリティレベルにどの程度の違いがあるのか、わからない人も多いのではないでしょうか?
本記事では、SMS認証の特徴をはじめ、対策の必要性や導入するメリット・ポイントを解説します。
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【SMS認証とは】
SMS認証とは、スマートフォンや携帯電話の電話番号宛にメッセージを送信するSMS(ショートメッセージサービス)を利用して、4桁から6桁の認証コードを送信して本人確認を行う認証システムのことを指します。
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【なぜセキュリティ対策でSMS認証が必要なのか】
近年、多くの企業でセキュリティ対策の一環としてSMS認証が活用されています。
なぜ、これほどまでに必要とされているのでしょうか。
以下では、セキュリティ対策としてSMS認証を用いる必要性について解説します。
●2段階認証による強固なアカウントセキュリティ
最近では、スマートフォンなどのデバイスを用いたキャッシュレス決済やオンラインサービスなどの利用が当たり前になっています。
そのため、個人情報やID・パスワードといった機密情報が外部に流出してしまった場合、不正ログインやアカウントの乗っ取りなどにより被害に遭うことも少なくありません。
したがって、自由に作成可能なIDやパスワードだけの認証システムではなく、2段階認証や多要素認証など、秘匿性が高く、セキュリティレベルの高い対策が必要なのです。
●他人と被らない携帯電話番号
携帯電話番号には同一のものが存在しません。
また電話番号を発行する際も、通信キャリアからの厳正な審査が必要になるため、誰でも携帯電話番号を取得できるわけではありません。
したがって、発行されても他人と被らないSMS認証によるセキュリティ対策は、確実な本人確認に効力を発揮します。
●大量の不正アカウントの取得防止
SMS認証は携帯電話番号を用いて本人確認を行うため、原則として1端末1アカウントしか取得することができません。
そのため、同一人物が複数のアカウントが取得できるフリーメールアドレスなどとは異なり、大量のアカウントの不正取得防止につながります。
【SMS認証を導入しないとどうなる?】
SMS認証と従来のセキュリティ対策では、どのくらい効果に差があるのでしょうか。
以下では、SMS認証を導入しないことで想定されるトラブルやリスクを解説します。
●第三者による不正アクセス
従来型のアカウントセキュリティでは、第三者による不正アクセスのリスクがあります。
近年では、セブンイレブンのQRコード決済システム「7Pay」の不正利用や、任天堂のアカウントサービス「ニンテンドーネットワークID(NNID)」など、深刻なサイバーセキュリティに関する問題が相次いでいます。
一部、原因が特定されていない事例はあるものの、多くのケースでは容易に推測できるIDやパスワードの使い回し、管理体制の甘さなどが挙げられています。
それに比べ、ユーザーの携帯電話番号宛に認証コードを送る方法で本人認証を行うSMS認証は、個人情報等を扱う場合などでは有効と言えるでしょう。
●アカウント乗っ取り
SNS等のアカウント乗っ取りリスクもあります。
仮にアカウントが乗っ取られれば、意図しない発信を勝手にされたり、過去に発信された情報の書き換え、削除などの被害に遭うリスクも存在します。
しかし、SMS認証を活用することで、本人以外のアクセスを遮断し、なしすましを防ぐことが可能です。
【SMS認証をセキュリティ対策として導入するための3つのポイント】
最後に、SMS認証をセキュリティ対策として導入するためのポイントを3つに分類して解説します。
●SMS認証の用途を明確にする
まずはじめに、SNS認証を導入するにあたって用途を明確にすることが重要です。
サービスを導入する際に起こりがちなのが、目的もなくサービスを導入してしまう、必要な機能を盛り込みすぎて使い勝手が悪くなる、といった事態です。
どれもサービスの形骸化を招く恐れがあるため、SMS認証を取り入れることでどんな業務が代替できるのか、どの程度セキュリティ対策に効果があるのかなど、自社のニーズを明確にしましょう。
●目的や用途に適したSMS配信サービスを導入する
どのようにSMS認証を活用するのかが明確になったら、それに適したSMS配信サービスを導入しましょう。
比較する要素としては、サービスの特徴や機能だけでなく、メッセージの到達率や料金プラン、セキュリティレベルなど多岐にわたります。
サービスによっては文字数に制限があったり、送信する文字数によって費用が変動する課金システムなど、用途に合わず使いづらくなることも。
そのため、自社が必要としている機能やコストを見極めた上でサービスを検討するようにしましょう。
●運用テストを行ってから本番稼働させる
SMS配信サービスを導入したら、まずは運用テストを行い、それから本格的にサービスを運用していきましょう。
具体的には、以下の項目を運用テストで確認するようにしましょう。
- 新規会員登録などのWebサービスとSMS配信サービスが連携しているか
- 端的かつわかりやすい文章になっているか
- 遅延なくSMSが送信できるか
- 認証コードが一定の時間内に有効・無効になるか
- SMSに関する窓口は機能しているか
これらの運用がしっかり稼働していることが確認できたら、実践的に活用していきましょう。
仮に、本番稼働する中で運用に問題があるときは、事業者側に確認を取るなど、適切にサービスが運用できる体制作りを心がけましょう。
【SMS認証の活用事例】
セキュリティ対策として効果のあるSMS認証は、セキュリティ対策以外でも多くの企業で導入による成果をもたらしています。
以下では、導入実績5,000社以上、メッセージ到達率99.9%を誇る業界最大手の「絶対リーチ!SMS」(運営企業:AI CROSS株式会社」の事例をもとに紹介します。
●日本赤十字社:献血意欲の低下を防止
・課題
- メールアドレスの不通によって献血の案内ができない
- ハガキ(献血情報のお届け)によるメールアドレスの再登録にかかる業務負荷
・解決方法
- SMSの活用による配信業務の自動化
・成果
- ハガキ送付に費やしていた時間と労力をゼロに
- ハガキ利用時のメールアドレスの再登録率10%が再登録率20%に
- 献血意欲の低下を防ぐ
●豊島区役所:納付催告の反応率の上昇
・課題
- 滞納者への納付催告の連絡が取りづらい
- 納付催告実施後の反応率が悪い
・解決方法
- SMS配信することで既存のプロセスの代替、人件費の削減に着手
・成果
- コスト(委託料)の10倍以上の金額回収に成功
- 長期間非接触だった人のうち、10%の人とコンタクトすることに成功
【SMS認証を活用してセキュリティ強化を!】
スマートフォンや携帯電話に付与される電話番号を用いてアカウントセキュリティの強化が図れるSMS認証。
活用することで、不正アクセスやアカウント乗っ取りなどのサイバー犯罪などのリスクから顧客を守ることができます。
今後、自社のセキュリティ対策の一環としてSMS認証を導入する際は、SNS配信サービスを活用する目的の明確化や、用途にマッチしたサービス・機能があるかを見極め、自社のニーズに合ったサービスを選ぶようにしましょう。