【SMS×モバイル決済】日本になくて、アフリカにある“最先端モバイル決済”とは
みなさんは、ケニアというアフリカの一国をご存じですか?
もしかしたら、一度はその名前を聞いたことがあるかもしれません。
おそらく、「速いマラソン選手のいる国」や「マサイ族が住んでいる場所」というイメージをお持ちなのではないでしょうか。
しかし、このケニア、実は最先端のモバイル決済が行われていることで名高い国なのです。
「アフリカでモバイル決済?」
と疑問に思われる方も多いと思いますが、まぎれもない事実です。
今回は、アフリカで行われているモバイル決済に迫ります!
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マサイ族がスマホで放牧する時代
先ほど、ケニアで最先端のモバイル決済が行われているとお伝えしました。
実はケニア国内では、モバイル決済の根幹となる携帯電話の普及率が100%を超えているのです。
(2018年の調査。携帯電話契約台数÷人口で算出していると考えられるため、国民全員が携帯電話を保有しているとは言えない。)
筆者がケニアを訪れた際は、中国やインドから輸入された1,000円程度の簡易版ガラケーや5,000円程度のスマートフォンが販売されており、携帯電話を求めやすい環境にあることは間違いないようです。
もちろん、そこに住むマサイ族も携帯電話やスマートフォンを駆使して、情報を入手・発信することで家畜の世話や観光客の獲得などに役立てています。
なぜ「SMS」が選ばれる?
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GDPの50%を独占する”M-PESA”とは
そんなケニアには、世界初の“SMSを使ったモバイル決済”があります。
それが「M-PESA」(エムペサ)です。
M-PESAは2007年3月のサービス開始以来、急激にユーザーの数を増やしてきました。
今では、ケニア国内のGDPのうち約50%がM-PESAによって決済されているといわれています。
では、早速、M-PESAの仕組みについてご説明します。
M-PESAの概要を理解するにあたり、日本人の私たちにとってはSuicaのような「電子マネー」をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
使い方はいたってシンプルです。
1)お金を送金したいときはまず、街中にあるM-PESAの代理店へ行きます。
2)代理店でお金を預けると、自分のM-PESA口座にチャージされます。ここで、SMSが届くため、いくらチャージ残高があるか確認できます。
3)チャージされた金額は、SMSを使って、電話番号の分かる家族に送金したり、普段の生活の決済などで使うことができます。(金額に応じて手数料が自動的に徴収されます。)
M-PESAはなぜケニアで生まれたのか
その理由はいくつかあります。
ネガティブな理由では、
- 銀行口座を保有していない人が多く、銀行口座を保有していたとしても送金する場所まで行くインフラが整っていない
- 現金は、盗まれやすく、偽造されやすい
などがあげられます。
一方、ポジティブな理由では、
- 中間層が増え、携帯電話普及率が高まってきた
- 携帯電話番号さえあれば、お金のやり取りを完結することができる
- シンプルな仕組みであるため、老若男女問わず利用できる
- 最低限の設備だけで利用できる
などの理由があるのです。
中でも、SMSを用いたM-PESAは、他のモバイル決済と異なり、最低限の設備さえあれば低コストでお金のやり取りができるため、急速に普及した原動力の一因となっています。
今や、アフリカ各国だけでなく、ヨーロッパでも展開しているM-PESA。
まさに、SMSのメリットを最大限に活用した仕組みであるといえます。
SMSを用いたシンプルで低コストな仕組みづくりは、アイデア次第であなたの会社でも応用できるかもしれませんよ!?