MNOとMVNOの違いとは? それぞれの意味と事業者の一覧もご紹介
スマホの比較記事や広告などでよく目にする、MNOやMVNOの文字。
それぞれの意味や違いがよくわからない方も、多いのではないでしょうか?
この記事ではMNOとMVNOの違いについて、くわしく解説します。
あわせて主な事業者も紹介しますので、あなたに合ったプラン選びにお役立てください。
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【MNOとMVNOとは? それぞれの意味をくわしく解説】
MNOとMVNOはどちらも携帯電話事業を営む会社ですが、両者には大きな違いがあります。
それぞれの意味について、くわしく確認していきましょう。
●MNOとは自前で基地局や設備を持つ事業者
MNOは「移動体通信事業者」の略で、自前で基地局などの通信設備を設置し、携帯電話事業を営む会社を指します。
総務省から直接周波数帯を割り当てられていることも、特徴に挙げられます。
日本では「キャリア」と呼ばれる、以下の4社が該当します。
- NTTドコモ
- KDDI
- ソフトバンク
- 楽天モバイル
全国でスムーズな通信を行なうため、お金をかけて設備を設置する会社がMNOです。
高速かつ安定したサービスが得られることが利用のメリットといえるでしょう。
●MVNOとは通信設備を借りて携帯電話事業を営む事業者
携帯電話の事業者には、MVNOもあります。
MVNOとは「仮想移動体通信事業者」の略で、MNOから通信設備を借りて携帯電話事業を営む会社を指します。
いわゆる「格安スマホ」のサービスを提供する会社です。
初期投資を抑えられるため、特徴あるサービスを低価格で提供できる魅力を持っています。
MVNOはさらに、「ライトMVNO」と「フルMVNO」の2種類に分かれます。
どのような特徴があるか、確認していきましょう。
・ライトMVNOはMNOが発行したSIMカードを使う
ライトMVNOは、SIMをMNOのデータベースで管理する事業者です。
SIMカードはMNOが提供し、加入者の情報はMNOの加入者管理機能(HLR/HSS)で管理されます。
たとえば、ドコモ回線の場合はNTTドコモが提供するSIMを使い、情報はNTTドコモのHLR/HSSで管理されるというわけです。
なお、加入者管理機能は、MVNO事業者からアクセスできません。
サービスの提供に制約が生じる一方、自社で加入者管理機能を用意する手間と負担が省けます。
多くのMVNO事業者は、ライトMVNOとして事業を行なっています。
・フルMVNOは独自のSIMカードやeSIMを発行できる
フルMVNOは、自社で加入者管理機能を運用できます。
以下の項目は、フルMVNOならではのメリットに挙げられます。
- 自社でSIMカードを発行可能
- eSIMにも対応できる
- 国外のモバイル事業者と直接接続できる
- SIMを使わない期間は、「中断」の状態にできる
利用者にとって利便性の高いサービスを提供できる一方、加入者管理機能の構築・運用に大きな負担がかかることは難点。
フルMVNOを選ぶ事業者は、少数にとどまっています。
●サブブランドや低料金プランはMNOかMVNOか?
携帯電話回線のなかには、以下のポジションに位置するサービスもあります。
- サブブランド(Y!mobile、UQモバイル)
- 低料金プラン(ahamo、povo、LINEMO)
これらはMNOとMVNOのどちらに属するのでしょうか。
くわしく確認していきましょう。
・Y!mobileはMNO
Y!mobileは、ソフトバンクが運営する通信サービスです。
もちろん、回線もソフトバンクですから、MNOに含まれます。
そもそも、Y!mobileはMVNOと成り立ちが異なり、以下の2つのサービスを統一してできたものです。
- イー・モバイル
- ウィルコム
どちらも自前の基地局や通信設備を構築し、モバイル通信サービスを提供していました。
過去の経緯から見ても、MNOと呼ぶことがふさわしいサービスです。
・UQモバイルはMVNO
auのサブブランドであるUQモバイルは、MVNOです。
実際に公式サイトで、「UQモバイルはMVNO」と明記しています。
・ahamo、povo、LINEMOはすべてMNO
低料金プランと呼ばれるahamo、povo、LINEMOは、すべてMNOです。
以下のとおり、いずれもMNOが運営するためです。
プラン名 | 運営会社 |
ahamo | NTTドコモ |
povo | KDDI |
LINEMO | ソフトバンク |
契約手続きやサービス内容、プランの選択に制限があることは難点。
しかし、回線の品質は大手キャリアと同等です。
速くて快適な通信を楽しめることは、低料金プランの魅力といえるでしょう。
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【こんなに違うMNOとMVNO! 5つの違い】
MNOとMVNOには、さまざまな相違点があります。
ここでは5つの観点から、それぞれの違いを確認していきましょう。
●月額料金はMVNOのほうが低くなる場合が多い
料金プランは、MVNOを選んだほうが低くなりやすい傾向にあります。
MNOを選んだ場合、低料金プランでも毎月3,000円程度の出費となりがちです。
一方で、MVNOの場合は月額2,000円以下で10GB程度のデータを使える事業者も少なくありません。
ただし、安いからといって、通話定額プランを利用せずに長電話することはおすすめできません。
MNOの通話定額プラン利用よりも高くなるおそれがあるためです。
●MVNOは昼休みなど混雑時の速度が大きく下がりやすい
MVNOは、混雑時の速度が大きく下がりやすい特徴があります。
状況によっては動画を閲覧しにくい、Webサイトがなかなか表示されないといった状況になるかもしれません。
とくに、昼休みは多くの利用者がいっせいにスマホを使うため、混雑しやすくなっています。
ただし、UQ mobileは混雑時でも比較的つながりやすい傾向にあります。
●MNOは店舗の充実がウリ、MVNOの店舗は少ない
MNOであるNTTドコモ、au、ソフトバンクは、各地に多数の店舗を持っています。
また、楽天モバイルも各地に店舗を構え、来店者への対応を実施しています。
一方で、MVNOの場合、充実した店舗網を持つのはUQ mobileやイオンモバイルなど限定的です。
実店舗での販売は、家電量販店となっている事業者も少なくありません。
●口座振替に対応するMVNOは少数、MNOなら原則として選択可能
支払方法に口座振替を使えるかどうかは、MNOとMVNOの大きな違いです。
MNOの場合はクレジットカード払い限定のpovoを除き、口座振替を選べます。
一方で、MVNOの場合は、クレジットカード払い限定の事業者が多くなっています。
口座振替に対応するMVNOは、UQ mobileなどに限定されます。
●キャリアメールはMNOのみ提供可能
キャリアメールは、MNO事業者のみ提供可能です。
また、低料金プランは対象外のため、以下のサービスに限り提供されます。
- docomo
- au
- SoftBank
- Y!mobile
【MNOとMVNOにはどんな事業者がある? 一覧でご紹介】
モバイル回線の契約にあたり、契約しようとしている会社がMNOかMVNOなのか知っておくことは重要です。
それぞれどのような事業者があるか、確認していきましょう。
●MNOは4社、8種類の携帯電話サービス
これまで解説したとおり、MNOは4社あり、8種類の携帯電話サービスが該当します。
運営会社 | 携帯電話サービス名 |
NTTドコモ | ドコモ、ahamo |
KDDI | au、povo |
ソフトバンク | SoftBank、Y!mobile、LINEMO |
楽天モバイル | Rakuten Mobile |
●MVNOは多数あり! 主な事業者をご紹介
MVNOの事業者は多数あります。
主なMVNOの一覧を、以下に示しました。
- BIGLOBEモバイル
- HISモバイル
- IIJmio
- J:COM MOBILE
- LIBMO
- mineo
- NUROモバイル
- OCN モバイル ONE
- UQ mobile
- y.u mobile
- イオンモバイル
- エキサイトモバイル
●楽天モバイルはMNOとMVNOの両方を扱っている
MNOのなかでも、楽天モバイルはMNOとMVNOの両方を扱うことが特徴的です。
もちろん、店舗で楽天モバイルの契約をする場合は、MNOの回線となるでしょう。
一方で、以下のケースではMVNOの楽天モバイルも引き続き使われています。
- MNOになる前に契約した回線(「スーパーホーダイ」を使っている場合など)
- 法人契約の回線(NTTドコモ回線を使用)
利用中の方はどちらに該当するか、確認しておくとよいでしょう。
【絶対リーチ!SMSはMNOとMVNO両方に送信できる】
MNOとMVNOにはさまざまな違いがありますが、SMS配信サービスの「絶対リーチ!SMS」は両方に対応する点が強みです。
契約先のキャリアを自動判別でき、MVNOにも送信可能。
近年、MNOとなった楽天モバイルにも対応します。
相手の回線を調べる手間を省けること、また、相手の回線がなにかを気にせず送信できることは、メッセージを送る側にとって大きなメリットに挙げられます。
【MNOとMVNOの違いを理解し契約先とプランを選ぼう】
MNOとMVNOは、料金や速度、サービス内容など多くの点に違いがあります。
「料金が安くて最速、サービスも満点」というモバイル回線があれば万能ですが、現実には存在しません。
重視する項目や譲れないポイントを決めたうえでじっくり比較検討し、契約する事業者とプランを選びましょう。