コロナ渦の影響を受けてリモートワークが急速に進み、働き方が多様化しました。
しかし、リモートワークは社外で業務を行なうため、不正アクセスによる情報漏洩リスクが社内で作業する場合よりも高まります。
そこで今、自社の大切な情報資産を守るためのセキュリティ対策として「ワンタイムパスワード」が注目されています。

本記事では、企業においてワンタイムパスワードを導入する有効性についてメリット・デメリットをふまえながら解説していきます。
また、ワンタイムパスワードの具体的な使い方を活用事例とともに紹介していきます。


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【ワンタイムパスワードとは】

●ワンタイムパスワードとは

ワンタイムパスワードとは、一定時間内に一度だけ有効な“使い捨てパスワード”を利用し、ログイン認証する方法です。
ワンタイムパスワードは有効時間を過ぎれば無効になるため、従来の固定パスワードよりもログイン認証におけるセキュリティの強化を図れます。

ワンタイムパスワードの詳しい仕組みについて、認証の仕組みとともにこちらの記事で解説しています。
ワンタイムパスワードについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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【ワンタイムパスワードはなぜ有効? メリット・デメリットは?】

●固定パスワードを使うリスク

固定パスワードとは毎回、固定された同じ値を使うパスワードです。
ログイン認証の際には、固定IDと固定パスワードでサービスにログインするのが一般的。
しかし、IDとパスワードが流出してしまった場合、 不正ログインのリスクが高まります。

また、サービスによってパスワードを分けることがセキュリティ上は望まれますが、往々にして、単一のパスワードを使いまわしたり、会社名や生年月日などのような想定しやすいパスワードが設定されがちです。
もし、ビジネスで利用しているパスワードに流出があれば、会社の機密情報や顧客情報の漏洩につながりかねません。
そうなれば、自社や顧客に被害が及ぶ危険性があります。

そこで、このようなリスクを回避するためのセキュリティ対策として毎回、異なる値を発行するワンタイムパスワードが有効です。
ワンタイムパスワードのメリットとデメリットは以下があげられます。

●メリット

・不正アクセスの防止

万が一、固定IDとパスワードの情報が流出しても、ワンタイムパスワードでの2段階認証があれば、不正ログインを防ぐことができます。

・パスワード管理の負担軽減

ワンタイムパスワードを導入することで、セキュリティ強化を図ると同時に、固定のパスワード変更・管理の手間と負担の軽減ができます。

●デメリット

・ウイルス感染には対応不可

ワンタイムパスワードは、ウイルス感染による不正アクセスには対処できません。

・受信するツールの紛失による認証不可

受信を設定したツールを紛失した際には認証できない可能性があります。
各メリット・デメリットの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。

【ワンタイムパスワードの使い方—SMSに特化して】

●ワンタイムパスワードの種類

ワンタイムパスワードの発行・受信方法には代表的な5つの種類があります。

  • トークン
  • トークンレス
  • 音声
  • メール
  • SMS

今回は、ワンタイムパスワードの具体的な使い方についてSMSを取り上げて解説していきます。
各方法の詳しい解説について知りたい方はこちらを参照してください。

●SMSを用いたワンタイムパスワードの導入

ユーザーの携帯電話番号宛にワンタイムパスワードを発行し、SMS(ショートメッセージ)で受信する方法です。
トークンのようなハードウェアやソフトウェアの導入いらずで、携帯電話さえあれば、誰でも受信可能。
そのため、操作性と利便性が高く、配信側の導入のハードルが比較的低い方法です。

さらに、入力したユーザーの電話番号でしかワンタイムパスワードの受信ができないので、セキュリティ性が高く不正アクセスを防げます。
ただし、通常のSMS利用にはショートメッセージごとに料金が発生します。
頻繁にワンタイムパスワードを発行する場合は、SMS配信サービスを利用するとよいでしょう。

SMS認証をセキュリティ対策として導入するためのポイントなど、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【ワンタイムパスワードの活用事例】

●教育業界での活用事例

生徒の成績や個人情報などの情報を扱う校務系業務用デバイスに、ワンタイムパスワード認証を導入し、セキュリティの強化が図られました。
以前は、既存のIDと固定パスワードによる認証を行っていましたが、トークンレス型のワンタイムパスワードである2段階認証を導入しました。
その際、新たな認証用機器や整備などを必要とせずに、専用アプリのインストールのみで導入できたため、簡単にセキュリティの強化が実現されました。

●金融機関での活用事例

金融機関では、インターネットバンキングの不正利用や不正ログインの防止に、SMS配信サービスを用いたワンタイムパスワードの2段階認証を導入する事例が多くあります。
SMS配信サービスによるワンタイムパスワードの活用は、利用者本人の電話番号に送信されるため、簡単かつ確実に2段階認証が行なえます。
既存のIDと固定パスワードの他にワンタイムパスワードの追加を行うことで、第三者からの攻撃による情報漏洩や不正アクセス、不正取引のリスクを減らすことに成功しています。

●リモートワーク導入における活用事例

社外での業務や在宅勤務に向けて、社外からアクセスする業務システムに2段階認証を導入してセキュリティの強化を図った事例がみられます。

新型コロナウイルス流行の影響や、企業のIT化の推進によって社外で業務を行なうことが出来るようになりました。
しかし、データ漏洩や不正アクセスのリスクといったセキュリティ上の問題があります。
そこで、社外の業務システムへの認証に、既存のID・パスワードに加えてワンタイムパスワードを導入。

これにより、リモートワークに対応したセキュリティ基盤の構築ができ、リモートワーク環境を利用できる社員が拡大しました。
また、ワンタイムパスワードの導入前は、物理トークンの紛失や管理など情報システム部門の負担がありましたが、トークンレス型やSMS認証型のワンタイムパスワードによって負担の軽減が可能になりました。

【まとめ:ワンタイムパスワード導入でセキュリティの強化を】

個人利用やビジネスユースに関係なく、インターネットを利用する上での堅固なセキュリティを構築することは必要不可欠。
自社の機密情報や大切な顧客を守るためにも、また、従業員やユーザーの手間と負担を軽減するためにも、不正アクセスを防止する2段階認証のワンタイムパスワードは有効です。

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