ドコモの「プラスメッセージ」とは?顧客対応でも役立つ特徴も解説
ドコモのプラスメッセージ(+メッセージ)とは、電話番号でテキストメッセージをやりとりするSMS(ショートメッセージサービス)に、スタンプや画像・動画の送付、グループチャットなど多様な機能が追加されたメッセージアプリです。公式アカウントの作成も可能なため、企業が顧客とやりとりするためのツールとしても注目を集めています。
本記事では、プラスメッセージの具体的な機能や企業で導入するメリット、実際の利用方法などについて説明していきましょう。
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1 ドコモの「プラスメッセージ」とは?
プラスメッセージはテキストしか送れなかった従来のSMSにはなかった、さまざまな機能が備わっています。SMSの良さを残しつつ、足りなかった部分も補われたプラスメッセージの特徴について見ていきましょう。
1-1 ドコモ・au・ソフトバンクが提供するメッセージアプリ
プラスメッセージとは、ドコモ・au・ソフトバンクが提供するメッセージアプリのことです。大手携帯キャリアの3社により合同開発されただけあり、利便性にこだわって作られたツールとなっています。
電話番号を使ってテキストメッセージをやりとりする点は従来からあるSMSと共通ですが、プラスメッセージには従来のSMSにはなかったさまざまな機能が追加されているのが特徴です。具体的な機能については、以降の項目で説明しましょう。
また、プラスメッセージはプライベートだけでなくビジネスでの利用も可能であり、BtoC企業が顧客とコミュニケーションを図るツールとしても適しています。
1-2 アカウント不要で始められる
プラスメッセージは電話番号を利用してメッセージを行うため、新しく専用のアカウントを作らなくても始められます。また、i Phoneならアプリをダウンロードするだけで利用できますし、Androidなら最初からデフォルトで搭載されているためダウンロードをする必要すらありません。
たとえば企業がメールやLINEで顧客にメッセージや情報を送る場合、まずは顧客側に会員登録やともだち追加、アカウント作成などをしてもらう必要があります。しかし、プラスメッセージは顧客の電話番号がわかれば送信できるため、顧客側に手間や負担をかけずに済むのです。
面倒くさいという理由で会員登録・ともだち追加を避ける顧客もいる中、これは企業側にとっても大きなメリットと言えるでしょう。
1-3 写真・動画も送れる
プラスメッセージでは、従来のSMSでは送れなかった写真や動画も送れるようになっています。
たとえば旅行や服飾品、不動産、新商品の情報であれば、写真や動画を添付した方が印象に残りやすくなるうえ、顧客の購買意欲もかきたてやすくなります。文字だけでなく視覚に訴えるメッセージが送れるので、文字だけでは伝えきれない情報を伝えられる点が、プラスメッセージの強みです。
これまで郵送していたDMやチラシも、プラスメッセージで画像として送れば、より迅速かつ手軽に顧客に届けられるでしょう。
顧客にとっても、企業に問い合わせや質問、クレームをしたい時に、写真や動画のやりとりができればより正確に状況を伝えられるため、顧客との相互理解、信頼関係構築にも役立ちます。
1-4 スタンプも用意されている
プラスメッセージには、メッセージのやりとりで使える専用のスタンプも用意されています。ビジネスでも使える敬語のスタンプもあるので、メッセージを堅苦しくしたくない場合や顧客に親近感を持ってもらいたい場合に活用すると有効です。
テキストベースでのやりとりだと、どうしてもこちらの意図・気持ちと相手の受け取り方にずれが生じ、トラブルに発展したり信頼関係を築きにくかったりしがちです。そうした非対面営業における課題も、スタンプを有効活用すれば乗り越えやすくなるでしょう。
また、営業目的のメッセージでもスタンプを添えるとカジュアルな印象になり、押し売り感を薄めることができます。
1-5 複数人でもやりとりできる
プラスメッセージでは、複数人でのグループチャットも可能です。たとえばBtoCのビジネスにおいては、次のような場面でグループチャットが役に立ちます。
- 非対面営業において、顧客1人に対してではなくその家族も含めてクロージングが必要な場合(例:住宅、自動車、保険など高額な商材)
- 顧客1人に対する担当者が複数人いる場合(例:塾、転職エージェントなど)
- 担当者1人に対して顧客が複数人いる場合(例:塾や習い事のクラスなど)
上記のような場合、1対1のやりとりしかできないと、同じ内容のメッセージを複数人に別々に送ったり、同じような質問が複数人から届いてその都度回答したりしなければなりません。
グループチャットができればそうした手間が省けるので、より効率よく業務に取り組めるでしょう。
1-6 既読の確認ができる
プラスメッセージでは、既読の確認もできます。
たとえば顧客に送ったメッセージに対して返信がない場合、忙しくてメッセージを確認できていないだけなのか、目は通したものの何かしらの理由で返信をしていないのかによって、次のメッセージの書き方やタイミングが変わってきます。
既読の確認ができればその判断を正確にできるので、相手の状況がつかめず気を揉んだり、相手の状況を読み間違えてメッセージを送ってしまったりすることを防げるでしょう。
また、メッセージを開き既読が付くと分かっていれば、人は「早く返信しなければ」という気持ちになりがちです。早めに返信が欲しいメッセージを送る際にも、既読が付くプラスメッセージは役立つでしょう。
1-7 公式アカウントとして情報を発信できる
プラスメッセージでは、公式アカウントとして情報を発信することも可能です。
プラスメッセージで公式アカウントを開設し会社ロゴを明示するには、利用しているキャリアに申請をし、審査を通過しなければなりません。そのため偽アカウントが作られにくく、安全性の高さから金融機関や保険会社、首相官邸のアカウントも作られています。
また、公式アカウントの運用に関してはガイドラインが定められており、企業からの一方的な配信により顧客にとって不要な情報が多く届かないようになっています。
ガイドラインに従ってメッセージを送ることで、顧客からブロックされることを防ぎ、開封率も上げられるのです。
1-8 プラスメッセージ利用者以外にもSMSを送れる
プラスメッセージのアカウントからは、プラスメッセージを利用していない顧客にもSMSを送れます。この場合は相手に合わせて従来のSMSとしてのやりとりになるので、写真や動画、スタンプなどは送れません。
しかし、プラスメッセージの利用の有無にかかわらず、顧客に対して同じアカウントからメッセージを送れるため、アカウントの使い分けは不要です。
また、相手がプラスメッセージを使っている場合は、アカウントにプラスメッセージのアイコンがついているかですぐに判断できます。
SMSから相手をプラスメッセージに招待することもできるので、従来のSMSだけでは十分にコミュニケーションがとれないと感じた場合でも速やかに対応できる点もポイントです。
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2.ドコモのプラスメッセージとSMSの違いは?
プラスメッセージには従来のSMSに無い機能が豊富に用意されています。ここで改めて、実際にどのような違いがあるのか、比較した表を見てみましょう。
プラスメッセージ | 従来のSMS | |
1通あたりの最大文字数 | 全角2,730文字 | 全角670文字 |
料金 | パケット通信料に含まれる ※初回認証後はWi-Fi利用可 | 1通あたり3~33円 |
写真・動画・ファイルの添付 | 可 | 不可 |
グループメッセージ | 可 | 不可 |
既読機能 | あり | なし |
プラスメッセージを使えば、従来のSMSではできなかった長文でのやりとりや、多様な形で情報を伝えることが可能になります。
また、料金はパケット通信料に含まれるのも大きなポイントです。従来のSMSでは1通送信するごとに通話料が加算されていましたが、プラスメッセージはデータ通信料として扱われるため、毎月のパケット通信料より金額が上乗せされる心配がありません。料金について詳しくは、次の項目で説明します。
3 ドコモの「プラスメッセージ」の料金は?
プラスメッセージは、基本的に無料で利用することが可能です。
正確に言えば、プラスメッセージはパケット通信で送受信されるので、パケット通信料がかかることになります。しかし、ほとんどの人はスマートフォンを利用する際に「パケット定額プラン」に加入しているので、プラスメッセージを使用しても、普段の月額利用料内でおさまるのです。さらに、初回認証後にはパケット通信ではなく、Wi-Fiを使って送受信することも可能です。
ただし、相手が従来のSMSしか利用していない場合は、自身がプラスメッセージを使っていても従来のSMSとしての送受信となります。よって、その場合は従来のSMSを利用する際と同様に1通あたり3〜33円の料金がかかります。
4.ドコモの「プラスメッセージ」の基本的な使い方
実際にプラスメッセージを導入し、使い始めるまでの流れを画像付きで解説していきます。顧客とのやりとりをする際に便利なグループチャットやシェアボタンの利用についても見ていきましょう。
4-1 プラスメッセージをインストールする
まずは、プラスメッセージのアプリをダウンロードします。
Androidの場合は2018年夏以降のモデルであればあらかじめアプリが入っているので、ダウンロードは必要ありません。ダウンロードが必要な場合は、Google Playからダウンロード画面に入ってください。iPhoneならAppStoreからプラスメッセージを検索し、ダウンロードすることも可能です。
なお、ダウンロードの際、Wi-Fiを切っているとパケット通信料がかかります。パケット定額プランでも一定の通信量を超えると通信速度が遅くなることがあるので、Wi-Fiをつけてダウンロードすることがおすすめです。
4-2 初期設定を行う
プラスメッセージがインストールできたら、初期設定を行います。初期設定はWi-Fiを切っていないとできないので、あらかじめ切っておきましょう。付けたまま設定を進めていると、途中でWi-Fiを切るよう指示する表示が出てきます。
初期設定は、次の流れで進めていきます。
1.アプリからプラスメッセージを起動する
2.「ようこそ」という画面やアクセス権の許可を求める画面、利用規約への同意画面などが出てくるので指示通り進める
3.プロフィール設定画面が出るので、任意で写真や名前、ひとことを加える
4-3 メッセージを送る
初期設定ができたら、メッセージを送ってみましょう。まず、画面下部のメニューより「連絡先」をタップすると、電話番号を知っている人が一覧で出てきます。
この時、画面上部「すべての連絡先」をタップし、プルダウンから「+メッセージの連絡先」をタップすると、連絡先の中からプラスメッセージを利用している人を絞り込むことが可能です。
プラスメッセージを相手にスタンプを送る際は、まずテキスト入力画面の右にあるスタンプマークをタップしてください。すると購入したスタンプが表示されるので、送りたいものを選んで送信ボタンをタップします。プレビュー画面が出るので、そのまま送信ボタンを押すと送信完了です。使っている人をタップするとアカウントが表示されるので、さらに「メッセージ」をタップし、チャット画面からメッセージを送りましょう。
なお、送受信したメッセージは、長押しすると画面上部に表示されるゴミ箱マークをタップすると、削除することもできます。
4-4 スタンプを使う
スタンプを使う場合は、まず画面下のメニューにあるスタンプタブをタップし、ストアに入ります。そこから好きなスタンプを購入しましょう。無料で購入できるものには、無料の表示が付いています。
使いたいスタンプをタップしてダウンロードすれば、メッセージ画面で使えるようになります。
相手にスタンプを送る際は、まずテキスト入力画面の右にあるスタンプマークをタップしてください。すると購入したスタンプが表示されるので、送りたいものを選んで送信ボタンをタップします。プレビュー画面が出るので、そのまま送信ボタンを押すと送信完了です。
4-5 グループでメッセージを送る
グループでメッセージをやりとりしたい場合は、まず画面下のメニューにあるメッセージボタンを押します。次に画面に出てくる「+」のアイコンを押すと「新しいグループメッセージ」という表示が出るのでタップします。
続いてグループに招待したいメンバーを選択し、画面右上の「OK」または「次へ」をタップしてください。
グループ名を決めて再び画面右上の「OK」または「完了」をタップすると、グループ作成完了です。
メッセージ画面に移ってメッセージを送ると、そこで複数人とやりとりができます。メンバーの追加やグループ名の変更は、後からでも可能です。
4-6 シェアボタンを利用する
シェアボタンとは、Webサイトをプラスメッセージで他の人に共有できる機能です。
使い方は以下の通りです。
1.専用ページで作ったシェアボタンをWebサイトに設置
2.共有したいWebサイトでプラスメッセージの共有ボタンをタップ
3.プラスメッセージのアプリが開くので、共有したい相手を選択
4.テキスト欄にWebサイトのURLが入力されているので、送信
URL共有時に添えるメッセージを設定しておけば、自動的に一言添えてURLを共有できます。文章を打ち込む工程を省きたい場合や、URLだけの共有になることを避けたい場合には積極的に設定してみましょう。
5.絶対リーチ!SMSでドコモのプラスメッセージを活用しよう
プラスメッセージは長文や画像、動画などを送れる、グループチャットもできるなどの点から、顧客とのやりとりに便利です。さらに絶対リーチ!SMSでプラスメッセージを利用すれば、次のような機能も使えるようになります。
- 複数の顧客への一斉送信
- メッセージの予約配信
- 顧客のデータ管理
絶対リーチ!SMSとプラスメッセージの機能をかけ合わせて、より効率的に顧客にアプローチしていきましょう。
公式サイト:https://aicross.co.jp/zettai-reach/