人材アセスメントツールとは?代表的なツールを徹底比較

働き方の多様化に伴い、人材アセスメントというフレーズはかなり一般的になってきました。それでも、意味が漠然としてわかりにくい、どのように導入すればいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは、人材アセスメントとは何かということや、メリット・デメリットについて解説します。代表的なアセスメントツールの比較も行いますので、導入検討の参考にしていただければ幸いです。

【人材アセスメントとは】

まず、人材アセスメントについて解説します。

●アセスメントの意味とは

アセスメント(assessment)は、直訳すると「評価」という意味の単語です。

転じて、人材アセスメントとは、「人材を客観的な視点から評価し、人材育成や人材開発に役立てること」を指します。

直属の上司が業績や業務態度などを踏まえた上で行う従来の人事評価とは異なり、事前に取り決めた項目を、第三者が審査することが人材アセスメントの大きな特徴です。その際、知能検査や適性検査などの人材アセスメントツールを用いて行われることが一般的です。

●他業界におけるアセスメントとは?

評価や査定を意味するワードとして、アセスメントは人事・人材領域以外にも使用されています。しばしば混同されがちなため、こちらにてあらかじめ解説します。

例えば、「環境アセスメント」というフレーズがあり、こちらは開発事業などを行う際に、周辺環境にどのような影響を及ぼすかをあらかじめ評価して予測することを指します。
本記事中では、アセスメント=人材アセスメントとして表記します。

【人材アセスメント導入のメリット・デメリットとは?】

続いて、人材アセスメントを活用することで、どんなメリット・デメリットがあるのかについて紹介します。

●人材アセスメント導入のメリット

人材アセスメントを導入する主なメリットを3つ解説します。

・従業員の早期離職リスクを抑えられる

従来の人事評価や配置転換は、その判断を下す直属の上司および人事担当者の感覚や経験則に基づいてしまうことは、どうしても避けられないものです。

そのような判断が全て誤りであるということではありませんが、従業員一人ひとりの要望や適性に正確に対応するのは非常に難しく、不公平さが生じたり、不満を持つ従業員が現れたりしやすい傾向にあります。

ですが、人材アセスメントによって下された判断は、公平性・客観性が保たれたものです。
その結果、従業員がモチベーションを維持しやすくなり、早期退職してしまうリスクを抑えることが可能になります。

・適切な人材育成を実現できる

人材アセスメントを活用できれば、従業員の深層心理で考えている部分にもアプローチが可能です。

口頭では表現できない、数値化できないような適性業務が見つかる可能性もありますし、本人が自覚していないような才能や能力が開花する環境を作り出すことができます。

・効率的な採用活動を行える

自社の人材アセスメントに関わる情報が十分に蓄積されていれば、個々の従業員の人事評価だけに留まらず、組織を横断した全体的な人事判断に活用することが可能です。

例えば、現在自社のどこの部署にどのような人員が足りていないのか明確になることで、採用活動にも好ましい効果を期待できます。

SPIなどの適性検査を採用候補者に受験させることで、社内のニーズと採用候補者がマッチしやすいかなどの大きな判断材料となるでしょう。

●人材アセスメント導入のデメリット

人材アセスメントを上手く活用できれば上記のようなメリットが得られる一方、正確に活用するに至るまでに、一定のリソースが必要不可欠になります。

単一のツールを使いこなせばそれで完結するというものではなく、様々な目標設定やそれに応じた項目の検討など、自社の状況や組織体制などを踏まえ、細かく取り決める必要があるからです。

一からスタートする場合はかなり煩雑な作業と多くの時間が必要となるため、自社で継続的に運用していくには専任する部署と担当者、及び運用ノウハウがないと難しい場合が多いでしょう。

【人材アセスメントツールの選び方のポイントは?】

一般的に、適性検査や性格診断、知能診断などが人材アセスメントツールとして扱われます。

しかし、人材アセスメントを何もない状態から導入するのは時間と手間が必要です。運用にも様々なハードルが存在し、リソースも必要となるため、非常に難易度が高いという側面があります。

そのため、人材アセスメントにトライしてみたいという方の入門編として、ワンストップで人材アセスメントを実現できるツール(サービス)の導入がおすすめです。

特に現在では、AI技術を活用し専門的なノウハウや知見を盛り込んだツールが多く存在しています。

こちらであれば比較的手軽に導入が可能となるため、導入を検討してみるとよいでしょう。

【代表的な人材アセスメントツール3選の比較】

ここでは、おすすめの人材アセスメントツールを3つ紹介します。

・株式会社エスユーエス SUZAKU

SUZAKUは、組織と人の状態を簡単に可視化できる人材アセスメントサービスです。様々な検索条件で自由に集計・分析できます。

組織心理学に基づいたアセスメントと人材データをAIが解析することで、定量的かつ精度の高い組織開発が可能。適材配置や育成支援に加え、採用マッチングにも活用することも可能です。

https://hqprofile.com

・NTTビジネスソリューションズ株式会社 NET*ASK

NET*ASKは、中小企業のICT活用や働き方改革の推進をサポートする、NTTビジネスソリューションズが提供する適性診断サービスです。

144問の質問に回答するだけで、即座に従業員や採用候補者の協調性や指導性といった能力が数値化される仕組みになっています。

採用可否や適材配置などについてのアドバイスも表示されるため、人事領域におけるノウハウや知見に不安のある企業でも有効に活用できるでしょう。

https://www.nttbizsol.jp/service/netask/

・AI CROSS株式会社 HYOUMANBOX

当社が提供するHYOUMANBOXは、データをベースとした戦略人事に有効なデータ分析が可能なクラウド型マネジメントサービスです。

従業員のヒューマンスキルに着目し、コミュニケーション力やリーダーシップ力など様々な項目において定量化することができます。

またダッシュボード機能によりどういう人材がどれくらいの割合で存在しているのか、自社のカルチャーがどのようなものかといった部分も一目で把握することが可能です。

少ないリソースで運用可能なため、入門編として最適のツールだといえます。

https://aicross.co.jp/hyoumanbox/

【AI技術を活用したアセスメントツールで、効率的な運用を】

適正な人材アセスメントにより、従業員の定着やモチベーションの向上、最適な配置など優れたメリットを得ることができます。

なかでも、AIを活用したアセスメントツールであれば、少ないリソースで導入することが可能ですので、まずは一度トライしてみることをおすすめします。

詳細が気になる方は下記のリンクよりお問い合わせください。
https://aicross.co.jp/hyoumanbox/

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