AI(人工知能)は、チャットボットやユーザー行動の予測など多くのビジネスシーンで活用されています。AIは人が苦手とする作業の補助としての役割や、困難な状況を改善できる存在として、今後も広く活用されていくことでしょう。
しかし、AIが活用されていることは知っていても、それをどう自社で活用するのかイメージできている人は少ないのではないでしょうか。
今回はそんなAIを社内に導入する方法を具体的に紹介。
この記事を読むことで、自社にAIを導入することでどのようなメリットがあるのかが理解できます。
そもそもAIとは何か?
AIとは「Artifical Intelligence」の略で人工知能と訳されます。人間の知的活動をソフトウェアを用いて人工的に再現することを指し、パターンから学習することで新たな入力に順応していく仕組みになっています。
以下の記事に詳細や仕組みなども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
AIはどのようなビジネスシーンで活躍している?
AIは実際のビジネスシーンではどのように利用されてるのでしょうか。ここでは具体的な活用事例を紹介します。
●マーケティングでの活用事例
顧客リストに基づいた広告配信は行っているが、CV率向上につながらないという課題を抱えた企業での事例です。
購買データの具体的な利用方法がわからず、せっかくのデータを有効活用できていないことが不調の大きな要因でした。
上記の課題をレコメンドAIサービスが解決。購買データを用いてパーソナライズされたレコメンドオファーを自動作成することで、見事に売り上げを拡大しました。
●人事での活用事例
営業スタッフの中途研修でAIを活用した事例です。
顧客満足度を高める販売ができるスタッフを育成するために欠かせない、ロールプレイング形式でのトレーニングをより効率化したいという課題を抱えていました。
そこで研修内容を評価するAI技術を活用したサービスを導入。
これにより顧客との対応において改善すべき点や、評価されている点を営業スタッフが自分でチェック可能に。結果、効率的にセルフトレーニングができるようになりました。
自社にAIを導入する方法
ここまでは、AIの実態を紹介してきました。
それでは実際にAIを導入するにはどのようにしたらいいのでしょうか?
一般的には3つのプロセスがあると言われています。
①AI活用方法の検討
まずはAIをどのように活用するか検討します。
具体的には、AIで解決したい課題を決定し、AIを導入する目的は何かを明確にしましょう。
ここで決めた課題にまつわる業務の内、AIを活用する範囲と人が作業する範囲をしっかり区別することが重要です。
今後の業務の進捗やトラブルシューティングにもつながる、大切なポイントとなります。
②AIモデルの開発
①で定めたゴールをもとに、その要件を満たすAIモデルを開発します。
具体的には、AIの学習用データを収集し、学習に適した形式になるよう処理をします。その後、目標の達成に貢献できる可能性が高いAIや周辺サービスを選択し学習させます。
実際、このプロセスはAIに詳しい人材が必要不可欠なため、このプロセスを外注することも珍しくありません。
③運用/保守
こうして開発されたAIを試験運用し、限定的な範囲でAI導入効果を確認します。AIの精度検証はもちろん、業務そのものへの適応性などの確認も重要です。
こうしてAI導入による効果を確認し、実際にAIを導入する必要があるのか判断を行います。判断には定量的な効果だけでなく、業務への定性的な影響も考えることが必要となります。
最後にAIを実際に業務に組み込みます。AIの社内情報システムへの移動や、AI利用に関するさまざまな規定の交付、利用者への研修、定期的な再学習、メンテナンスをする人物の配置など業務は必然的に多くなります。データを用いた業務や経営を重要視するのであれば、AIのメンテナンスは自社人材で担うことが望ましいでしょう。将来に備えてデータサイエンティストやAIエンジニアの育成や人材育成を図っていることになります。
AI開発はプロに外注するべき?
AIはうまく活用することで、大きな成果をあげられます。しかし、AI開発を自社で行うのは難しいと感じられる方もいるでしょう。ここではAI開発をプロに外注するべきかどうか、メリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。
●メリット
・潜在的なニーズを抽出してもらえる
多くの案件を経験したAI開発のプロであれば、社内では気づかない潜在的なニーズを引き出してもらうことが可能です。
AIで対応できる業務とできない業務はサービスによって多種多様です。そのため、なかなか自社の抱えている課題にマッチしない問題もあがってきます。外部の企業と開発を行う場合には、課題のヒアリングと目標の再定義から始めることがほとんどです。
外注先はヒアリングで細かく抽出した課題をもとに、クライアントのニーズに合わせ、AI開発やシステム開発の工程を課題から精査し要件定義を行います。
外注なら、客観的な視点から効率よく自社に合ったAI開発を実施してもらえます。
・保守/運用を任せられる
自社でシステム責任者を雇用する必要がないのは、人件費の削減や社内リソースの温存ができるため、会社にとってメリットとなります。さらに、運用のために必要な設備投資にかかるコストも発生せず、試験運用で発生したトラブルシューティングも速いスピードで実施できます。
ちなみに、これらの業務を一貫して外注することを「フルアウトソーシング」と呼びます。上述した多くのメリットから、日本国内ではシステム開発を外注する企業が多く、導入をすべてフルアウトソーシングでまかなう企業も多々あります。
●デメリット
・継続してコストがかかる
保守/運用を外注する場合、継続して費用がかかります。こうしたランニングコストは外注でAIを運用する限り発生し続ける必要経費です。AIを導入することで得られるメリットとのコストバランスをよく検討する必要があります。
・修正、アップデートに時間がかかる
実際にAIを運用するフェーズになったときに、修正事項が発生した場合や追加で盛り込みたい機能が生じた場合、外注先に依頼をしてから修正に入ることになります。通常は内製よりは時間がかかってしまいます。この点は外注先の状況にもよるため、契約時に確認することを忘れないようにしてください。
自社にAIを導入して効率的な業務を実現しよう!
今回はAIを自社に導入する方法を作り方と合わせて紹介しました。あらゆるサービスに親和性がある点がAIの長所です。
弊社ではAIの一気通貫サービスを提供。企画、AI構築・運用からシステム開発・保守まですべての対応が可能となっております。
もしご興味がある方はぜひお問い合わせください。