「人件費を削減したいが、良い方法がわからない」
「人件費削減の方法を見誤って社員のモチベーションを下げてしまうのではないか・・・」という悩みを抱えていてはいませんか?
HRツールを活用すれば、最小限のリスクで人件費削減が可能になります。
この記事では人件費削減に失敗しないために、人件費削減のメリットやリスクをふまえながら、具体的な方法について活用事例とともに紹介いたします。
【そもそも人件費削減とは?対象となる費用や範囲】
一言で「人件費削減」といっても、どこを削減すればいいのでしょうか?
経営コスト全体から人件費について理解した上で、削減可能な要素を見ていきましょう。
●経費の概要
まずはじめに、経営にかかわるコストは固定費と変動費の2つに分類します。
・固定費
売上高の増減に関わらず発生する一定の経費のことです。
人件費はここに含まれます。
・変動費
売上高に比例して計上される費用です。
仕入れや運送費など売上高の増減によって変動する経費のことです。
一部、時間外労働時間への手当なども含まれる場合があります。
企業の営業利益は売上高からこれらの経費を引いたものです。
営業利益 = 売上高 -(固定費 + 変動費)
●人件費
人件費とは人に関わる費用全般のことを指します。
固定費人件費は経営費用のなかでも特に大きな割合を占めます。
平均の人件費率は2割から3割程度であり、サービス業では4割以上と、経費の中でも大幅な費用がかかっています。
そこで、経費の大きな割合を占める人件費の効果的な削減が実現できれば、利益率を上げることができ、会社のさらなる成長につなげられます。
●人件費の内訳
- 給与・賞与
- 退職金
- 役員報酬
- 社会保険料
- 福利厚生費(法定福利費・法定外福利費)
- 人材採用費
- 人材研修費
これらを直接コストカットしたり、関連する業務フローや周囲の環境を見直したりすることで、人件費削減をはかることができます。
【人件費削減による主なメリット2つ】
●営業利益アップ
営業利益 = 売上高 -(固定費 + 変動費)
会社の利益率を上げるためには、売上高の上昇か、経費の削減が必要です。
そのため、固定人件費の削減ができれば、経営コストの削減につながり、利益率を上げることができます。
また、人件費が削減されることで、売上高人件費率がアップし、営業利益の向上につながります。
利益率上昇により会社の業績がアップすれば、金融機関からの信用や投資家からの評価も得られ、さらなる融資や株価の上昇につながる可能性があります。
●労働生産性アップ
人件費削減では、生産性のアップも見込まれます。
不要な人為的作業を取り除くことで、従来より時間外労働が減るという人件費削減ができた場合、同じ時間でも以前より高い生産性が見込まれます。
【人件費削減による3つのリスクと回避するためのポイント】
上記のようなメリットがある一方、人件費削減の方法を見誤ってしまうと不利益が生じることもあります。
特に、リストラや給与・賞与、福利厚生費カットのみで人件費削減を行った場合、以下のリスクが挙げられます。
●モチベーションの低下
人件費のうちの給与や賞与、福利厚生費をコストカットしてしまうと、社員のモチベーション低下を引き起こしてしまいます。
特に福利厚生費は、社員の満足度に大きく影響するので、急な大幅カットはモチベーションの低下や会社への不信感を抱きかねません。
●離職率上昇による人手不足
リストラによる人手不足だけではなく、モチベーションの低下にともなって、離職率の上昇がみこまれます。
それによって、人手不足に陥ってしまう可能性があります。
●企業の信用低下
給与・賞与カットやリストラは世間的にみても好印象ではありません。社員を大切にしない企業とみられてしまうことも大いにあるでしょう。
また、金融機関や投資家からの視点からみても、リストラや減給するほど深刻な経営状況に陥っていると判断され、信用度が下がってしまう可能性があります。
●リスクをおかさないためには
直接的なコストカットではなく、現状の人件費を把握し、周囲の因果関係から段階的に削減をしていくことがポイントになります。
例えば、無駄な人為的な業務フローがないか見直したり、既存の社員の生産性向上につながるシステムの導入やアウトソーシングの活用をしたりなどが手段としてあります。
このような業務フロー改善や社員の生産性向上には、AIを活かしたHRツールの導入が効果的です。
上記のような業務フロー改善や社員の生産性向上には、次章で紹介するAIを活かしたHRツールの導入が効果的です。
【AIツールを活用した人件費削減の具体的な方法・活用事例】
●AIツールを活用した人件費削減
・適材適所な社員の配置
HRツールではヒューマンスキル可視化、パフォーマンス活躍予測ができます。
既存社員の可視化によって、どの業務に誰を配置すれば最大のパフォーマンスになるかが予測でき、業務効率化、生産率が向上します。
新たな人材を採用することなく、既存社員のみで業績アップが図れます。
・離職率削減
HRツールでは、退職リスクの予測が可能です。
離職リスクが高い社員の離職要因の可視化ができ、必要に応じた研修やフォローが無駄なく打てます。
このように、 従来は人事部の担当者が分析していた業務がHRツールによって自動化でき、 業務負荷の低減が実現できます。
また、 隠れた指標が顕在化し、現状を把握できることで、適材適所な配置施策の立案ができます。
●事例
実際に、HRツールを用いた「離職予測サービス」導入により、離職率の低減を実現した事例があります。
詳しくはお問い合わせください。
【HRツールの活用で効果的な人件費削減を】
これまで、人件費削減のメリットやリスクについて紹介しました。
自社で人件費を削減しようと思っても、具体的なコストの削減や効果の見込みがわからないケースがあります。
そこで、HRツールを用いた分析・予測を活用して、業績アップや業務効率化につながる効果的な人件費削減を実現しましょう。
AIXでは、最新のAIテクノロジーを用いた人材マネジメントシステムを提供しています。
この機会にぜひご検討ください。