
SMS用の使い捨て電話番号の取得は本当に有効? 方法とリスクを解説
携帯電話番号があれば、気軽にテキストメッセージが送れるSMS(ショートメッセージサービス)。
アプリでの無料通話や格安スマホの普及により携帯電話番号を持たない人も増える一方、ECサイトへのログインのためのSMS認証など、使用用途は広がっています。
SMSで使用する電話番号をリーズナブルに取得する方法はないか知りたい方も多いでしょう。
今回はSMS用に日本で使用可能な使い捨て電話番号を取得する方法と、使用する際の注意ポイントを確認してみたいと思います。
目次
【SMS用の電話番号の取得方法その1:オンラインSMS受信サービス】
オンラインSMS受信サービスで取得した電話番号は、SMS認証でも利用することができます。
今回、紹介するのは、日本でも使える海外のオンラインSMS受信サービスです。
オンラインSMS受信サービスではユーザーの個人情報が収集されることはありませんが、取得した電話番号は共有のため、受信内容が第三者に丸見えになってしまいます。
また、専用番号ではないため、しばらく使わないと別の人に使われてしまう可能性がある点にご注意下さい。
●SMS Online
「SMS Online」は中国上海交通大学の学生が開発したサービスで、取得方法はとても簡単です。
SMS Onlineのウェブサイトで表示される、日本の電話番号も含む複数の選択肢からひとつ選択し、SMS認証で使う番号として登録すれば完了。
選択した電話番号が認証で拒否されて使用できなかった場合には、別の番号を選択し直しましょう。
●Receive-SMS-Free.cc
「Receive-SMS-Free.cc」も登録なし、追加条件なしで日本の電話番号を無料で取得できます。
リストから電話番号を選択して、1分待てば使用可能になります。
こちらのウェブサイトのブログでは、SMSに関する最新情報や使い方のヒントなどの情報提供もされています。
●Temporary-Phone-Number.Com
アカウント不要で、ウェブサイトから電話番号を選択すれば最短5秒で無料で電話番号を取得可能、選択肢には日本の電話番号もあります。
提供される電話番号は頻繁に更新されるので、いつも新しい番号を取得できるのが良い点です。
【SMS用の電話番号の取得方法その2:電話番号取得サービス】
050から始まるIP電話番号を取得できる、日本で使用可能なサービスのご紹介です。
IP電話番号は無料で取得できますが、事前登録が必要であり、使用する度に料金がかかる点をご留意ください。
●ブラステル (brastel)
日本国内のブラジル人コミュニティーを対象としたサービス業務からスタートしたブラステルは日本企業のため、海外サービスに比べて安心して利用できるサービスといえます。
電話番号が無料で取得できる同社サービスの「My050」が知られていますが、残念ながらMy050経由でのSMSの利用は不可。
しかし、ビジネスユース用のサービスであるBasixであれば、クラウドPBX経由でSMSが利用できます。
●Dingtone
アメリカ、カナダあるいはイギリスの電話番号を取得することで、日本でも利用可能になるのがDingtone。
しかも、取得したIP電話番号から国内外にSMSの送受信もできます。
電話番号の取得は無料で、Dingtone同士なら使用料金も無料。
ただし、そうでない場合の使用料金は取得した電話番号によって異なります。
たとえば、アメリカの電話番号の場合は年間で約240円(日本円換算)です。
海外サーバーを経由して受送信しているとは思えないほど、高品質を誇るDingtone。
しかし、日本のスマホにSMSを送った場合、こちらが送信している番号とは違う番号で届いてしまうという現象もまれにおきます。
日本でのSMS認証に、確実に使えるとはいえないのが残念な点です。
【使い捨て電話番号を取得する際の注意ポイント】
SMSを利用するためにもう1台スマホを契約するくらいなら、誰もが使い捨て電話番号を試してみたいと考えるもの。
無論、使い捨て電話番号が役立つ場面もありますが、利用する上での注意点がありますので確認しましょう。
●利用は自己責任! ビジネスへの利用はNG
たとえサービスベンダー側がユーザーの個人情報を収集しないとしても、使い捨て電話番号はセキュリティ面で非常に脆弱で、しかも、ユーザー側が何かしらの損害を被ったとしても保障はゼロです。
使い捨て電話番号を取得するためのアプリを入手しようと当該サイトにアクセスしたら、ウィルスに感染し、個人情報が全世界に漏洩してしまった、といったケースもあります。
さらに著作権物に違反したデータが使い捨て電話番号アプリに含まれているようなことがあれば、ユーザーが犯罪に巻き込まれることにもなりかねません。
使い捨て電話番号を使った結果、問題がおきたとしても、自分で解決するしか方法はないということを肝に命じて下さい。
特に、ビジネスユースで使い捨て電話番号を利用することは、危険性が高いというだけでなく、信用面からも避けるべきです。
●取得した電話番号が使えないことも多い
IP電話番号でSMS受送信ができるサービスでも、日本企業が運営するウェブサイトのSMS認証の多くでは日本の電話番号を求められます。
残念ながら海外のサービスは使えない場合がほとんどでしょう。
そのため、結局はスマホに紐づく電話番号を使うことになります。
●SMS認証代行サービスはやめよう
SMS認証の代行を行うサービス業者も多数、存在しています。
自分の携帯電話番号をSMS認証に使いたくない場合に代行サービスを利用するのは、どんな方法より簡単で便利に思えます。
しかし、SMS認証代行業者は詐欺である可能性が高いことを覚えておいて下さい。
安易に利用した結果、自分の個人情報が売買されたり、犯罪の片棒を担ぐ結果になる可能性も。
日本ではSMS認証代行サービスを騙った詐欺業者の取締りが強化されてきたようですが、ユーザー側の対応策としては関わらないのが一番です。
【まとめ:使い捨て番号はリスクあり! ビジネスユースの携帯電話番号はキャリア経由での取得がおすすめ】
使い捨て電話番号は無料で取得できて、SMS認証に使える場合もあり、活用場面が多いようにも思われます。
しかし、リスクと背中合わせの場合が少なくないことが理解いただけたと思います。
個人使用で1度だけ、あるいは1ヶ月に1回程度など頻繁に使うわけではないなら、使い捨て電話番号を試しに使ってみるのもよいかもしれません。
しかし、さまざまな場面でSMSを有効活用したいビジネスユースでは、使い捨て電話番号の安全面を心配しつつ取得して、結局リスクを背負うことなどナンセンスです。
到達率、開封率ともに高いSMSの有効活用には、機能面、コスト面からもSMS配信サービス導入をおすすめします。
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