仕事のモチベーションを上げる12の方法とは? 下がる原因や企業事例も紹介

モチベーションが上がらないことに悩んでいる場合は、まずは原因を把握して、向上させる施策を取ることが重要です。

本記事では、モチベーションが下がる3つの要因と、すぐに行動に移せるモチベーションを上げるための12の方法を紹介します。

【仕事のモチベーションが上がらない・下がるときの主な3つの要因】

仕事のモチベーションが上がらないとき、下がってしまうときには、主に以下の3つのような要因があります。

  1. 心身ともに健康な状態ではない
  2. 仕事にやりがいを見いだせていない
  3. 職場環境が悪い

それぞれの要因の詳細を確認しましょう。

●要因1|心身ともに健康な状態ではない

モチベーションを保つ前提条件は、心と身体の両方が健康な状態であることです。
十分な睡眠が取れていなかったり、心理的なストレスを抱えている状態だと、モチベーションを上げることは難しくなります。

●要因2|仕事にやりがいを見いだせていない

仕事に対してのやりがいを感じられていない場合は、無気力になりやすく、仕事に取り組む意欲がわきにくくなってしまいます。

仕事をすることで企業や取引先、社会にどのような影響が与えられるのかを把握することがモチベーションアップに繋げるポイントです。

●要因3|職場環境が悪い

職場の人間関係が良好ではなかったり、給与が労働に見合っていなかったり、心理的安全性が低かったり、といったように職場環境が悪い場合は、モチベーションが下がってしまいます。

モチベーションは個人的な要因だけではなく、環境要因もあることを覚えておきましょう。

【すぐにできるモチベーションを上げる12の方法】

モチベーションを上げるためにどうしたらいいのか悩む人も多いでしょう。
モチベーションを上げるために、すぐに行動に移せる以下の12の方法の詳細を紹介します。

  1. 十分な休息・睡眠を取る
  2. モチベーションが下がっていると思う理由を書き出す
  3. 仕事の意義を再確認する
  4. 理想の1日を具体的にイメージする
  5. 目標を設定する
  6. 尊敬する人・ライバルを設定する
  7. 仕事と関係のない人と会話をする
  8. 身体を動かす
  9. 整理整頓をする
  10. 自分が好きだったものに触れる
  11. 毎日1つチャレンジをする
  12. 日記を書く

●1.十分な休息・睡眠を取る

寝不足の状態や、心身ともに健康ではない状態では、モチベーションは上げづらくなります。
まずは、十分な休息や睡眠を取り、健康状態を回復させることに努めましょう。
有給の取得や、長期休暇の取得も検討してください。

●2.モチベーションが下がっていると思う理由を書き出す

モチベーションの低下に対処するためには、下がっている理由を把握することが重要です。

先述した「モチベーションが下がる要因」のうち、当てはまるものはどれか確認してみましょう。

●3.仕事の意義を再確認する

仕事をする意義を感じられていると、モチベーションが上がりやすくなります。

仕事をすることで個人的に得られることだけでなく、取引先、職場、社会にとってどのような影響があるのかを再度確認してみましょう。

●4.理想の1日を具体的にイメージする

モチベーションが下がっているときは、今の生活が理想的ではないと感じている状態だといえるでしょう。
理想の生活について、具体的にイメージできている人は少ないのではないでしょうか。

朝起きてから、夜寝るまでの理想の1日を具体的に書き出してみましょう。
理想の生活と現実のギャップを把握し、理想の生活をするために何をするべきか明確になり、モチベーションが上がりやすくなります。

●5.目標を設定する

具体的な目標があると、モチベーションが上がりやすくなります。

目標を達成したのかどうかわかりにくい定性的な目標ではなく、期間や目標値などを数値で表した定量的な目標を立てましょう。

●6.尊敬する人・ライバルを設定する

目標や理想の自分をより強くイメージするためには、ロールモデルとなる人を設定することがおすすめです。

尊敬する人や、ライバルを設定することで、刺激を受けやすくなります。

●7.仕事と関係のない人と会話をする

仕事に対してモチベーションが下がっているときには、一度仕事から離れてみることもおすすめです。

家族、地元や学生時代の旧友、趣味の友達など、仕事と関係のない人と会話をしてみると、仕事から離れられ、新たな視点を持てるようになります。

●8.身体を動かす

運動、特にウォーキングやランニングなどの有酸素運動は、脳の血流を活発にさせたり、気分を穏やかにするセロトニンと呼ばれる神経伝達物質の増加を促進させたりする効果があります。

20〜30分程度の散歩といった軽い有酸素運動でも、気分がスッキリとリフレッシュされる感覚を得られるでしょう。
身体も軽やかになることで、仕事にも前向きに取り組めるようになります。

●9.整理整頓をする

部屋や机の上が乱雑な状態だと、さまざまなものが目についてしまい集中しにくくなります。

必要ないものは目につかないように収納したり、思い切って断捨離したりすることで、空間も気分も思考もスッキリと整頓できます。

●10.自分が好きだったものに触れる

モチベーションが上がらず、無気力になっている場合は、自分が好きだったものに触れ、五感を刺激することも効果的です。

昔好きだったことに再チャレンジしてみたり、趣味に没頭したりするのもおすすめです。

●11.毎日1つチャレンジをする

毎日がマンネリ化していてモチベーションが下がっている場合には、新しいことにチャレンジして、変化を生み出してみてはいかがでしょうか。

「いつもは降りない駅に降りて散歩する」「新しい本を購入してみる」「5分間筋トレをする」など、毎日1つだけ新しいことにチャレンジすることで、刺激を受けやすくなります。

●12.日記を書く

よかったこと・できたことよりも、悪かったことやできなかったことに捉われて思い悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

自分を過小評価してモチベーションが下がってしまっている場合は、「できたこと」「できるようになったこと」を評価してあげることが効果的です。

自分を客観的に把握したり、正確に評価するためには、日記をつけることがおすすめ。

今日のチャレンジや、できたこと、嬉しかったことなどポジティブな内容も見える化することで、次のモチベーションに繋がります。

【仕事のモチベーションを上げるための企業の施策事例3選】

仕事のモチベーションを上げるためには、個人の取り組みだけではなく、職場環境が整っていることも重要です。

次に、モチベーションアップのための企業の取り組み例を3つ紹介します。

●ザ・リッツ・カールトン:感謝の気持ちを形で残す「ファーストクラス・カード」

リッツ・カールトンでは、従業員がセクションを越えて手伝いをした際に、感謝の気持ちを言葉で使えるだけでなく、「ファーストクラス・カード」として形に残す取り組みを行っています。

カードは人事査定の資料としても使い、従業員の頑張りを正当に評価できる仕組みとなっています。

仕事に対しての感謝が形となることでやりがいを感じやすくなり、行動が正当に評価されることによりモチベーションを保ちやすくなるといえるでしょう。

参考:https://tosekimanagement.com/tabletalk/20070328/no3.htm?_fsi=MQlZZYXK

●サイボウズ:復職が保証された「育自分休暇」

サイボウズでは、退職後最長6年間は復職が可能な「育自分休暇」とよばれる制度を制定。留学や転職、起業など、新しいことにチャレンジする気持ちを尊重し、後押ししています。

従業員の生き方を尊重した制度を制定することで心理的安全性も向上させ、モチベーションアップにも貢献している制度だといえるでしょう。

参考:https://cybozu.co.jp/company/work-style/
参考:https://cybozushiki.cybozu.co.jp/?p=16624&_gl=1*6dryp3*_ga*MjAxNDI2ODAwMi4xNjUzMzE3ODUy*_ga_T5K95WXL54*MTY1MzMxNzg1MS4xLjAuMTY1MzMxNzg1MS42MA..

●株式会社伊藤園:キャリアアップのための「伊藤園大学」

株式会社伊藤園では、最も大切な財産は「人」という考え方に基づき、自己啓発援助制度として「伊藤園大学」と呼ばれる取り組みを行っています。

営業、財務、マーケティング、組織、グローバルなどさまざまなカリキュラムの中から、学びたいものを選択して課題に取り組めることが特徴です。

興味がある内容を学べる仕組みを整えることで、モチベーションを高く保ちながら業務に取り組める環境作りができている例だといえます。

参考:https://www.itoen.co.jp/company/jobs/itoen_snap/

【人によって異なる「モチベーションを上げる動機」の検討が重要】

モチベーションが上がる、下がるきっかけは人によって異なり、他社が把握することは容易ではありません。

「HYOUMAN BOX」を使いパーソナリティを定量化することで、モチベーションが上がる方法や、下がる要因を検討しやすくなります。

また、パーソナリティやヒューマンスキルを定量化する取り組みを継続的に行うことで、アクションに対しての変化も把握でき、データドリブンにマネジメントできるようになります。

HYOUMAN BOX:https://aicross.co.jp/hyoumanbox/

【一人ひとりのモチベーションを上げる方法を把握しよう】

モチベーションが下がっている際には、まずは原因を把握することが大切です。
原因や思考パターンを把握することで、モチベーションをコントロールしやすくなるでしょう。

本記事を参考に、モチベーションアップのために取れる行動をまずひとつ行動に移してみてはいかがでしょうか。

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